白鵬 地震に負けた?仕切り前グラリで集中切れた

[ 2011年5月21日 06:00 ]

<技量審査場所13日目>日馬富士に背中を取られた白鵬(右)はそのまま寄り切りで敗れた

大相撲技量審査場所13日目

(5月20日 両国国技館)
 大相撲技量審査場所13日目、横綱・白鵬が大関・日馬富士に敗れて今場所初黒星を喫した。結びの取組直前に地震が発生し、館内のざわめきに心を奪われた横綱は集中力を失い、簡単に寄り切られた。平幕の栃ノ心は大関・把瑠都を上手投げで破り、2敗をキープ。新入幕の魁聖は3敗に後退した。14日目に白鵬が把瑠都に勝ち、栃ノ心が関脇・琴奨菊に敗れると、白鵬は朝青龍に並ぶ最多の7連覇、19度目の優勝が決まる。

 最後の仕切り前。白鵬は塩をつかんだときに場内の異変を感じた。「地震とは知らなかった。観客が“わー”となった。みんな騒いでたから、なんかあったのかなと一瞬思った」。東京都墨田区の両国国技館では午後5時53分ごろに震度2の地震が発生。人生で初めて土俵上で相撲以外のことに心を奪われた直後、7連覇を目指す一人横綱は初黒星を喫し、館内に座布団が舞った。

 相手は過去に7度も敗れるなど苦戦してきた日馬富士。「(体を)起こされないという自信はあった」。人生初の体験に心が乱れたのか、それとも自信過剰だったのか、立ち合いからの攻防で敗北。左で上手を握られ、出し投げを打たれ、後ろを向かされた。必死に前を向き直したが寄り切られ、初場所11日目の稀勢の里戦以来、今年2度目の土がついた。

 “異変の予兆”は国技館に入る前にあった。初日から12連勝を飾った前夜には場所中では珍しく外出して鉄板焼きを食べてリラックスしたが、朝になると「汗かいちゃって。びしょびしょ…」。今年初めてクーラーをつけるなど、これまでの12日間とは違った息苦しい朝を迎えていた。「気持ちが空回りした。勝負は甘くないということ」。支度部屋ではあっさりと負けを認め「まだ(相撲が)完成されてない」と嘆いた。

 それでも、2敗力士は平幕の栃ノ心だけで、優勝争いで優位に立っていることには変わりない。「見てる皆さんが面白いんじゃないですか」。一瞬の出来事に心を奪われ、自分の甘さは痛感したが、優勝争いに対するコメントには揺るぎない自信をみなぎらせた。

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