藍 21ホール熱戦制した!「今までで一番タフな戦い」

[ 2011年5月21日 06:00 ]

パットを決めてガッツポーズする宮里藍

USLPGAツアーサイベースマッチプレー選手権第1日

(5月19日 米ニュージャージー州グラッドストーン・ハミルトンファームGC=6585ヤード、パー72)
 1回戦32試合が行われ、最終18番で追いついた宮里藍(25=サントリー)は延長の末、21ホール目でパク・ヒヨン(韓国)を下した。2回戦は韓熙円(韓国)と対戦する。宮里美香(21=NTTぷらら)はアリーナ・シャープ(カナダ)に4アンド3で敗れ、昨年賞金女王の崔羅蓮(韓国)、世界ランキング1位のヤニ・ツェン(台湾)は順当に勝った。(グラッドストーン・真田薫通信員)

 21ホールに及ぶ激闘を宮里が制した。常に相手のパク・ヒヨンに先行される苦しい展開の中、持ち前の粘りを見せたのは最終18番パー5。このホールを取るしかない土壇場で第3打をピン奥1メートルにピタリとつけた。1・5メートルに寄せた相手が外したのに対し、宮里はきっちりとバーディー。サドンデスのプレーオフに持ち込むと、延長戦の3ホール目で、今度は7メートルのバーディーパットを強気でねじ込み、勝負を決めた。

 「今までで一番タフな戦い。もう1ホールやったらエネルギーが切れたかもしれない。18番で行けるという気持ちがあったが、ホールを重ねるごとに1つもミスできない状況になって、精神的にいっぱいいっぱいだった」とぎりぎりの戦いを振り返った。

 昨年は年間5勝を挙げたが、今季はトップ10がゼロ。調子が上がらない中、この日は一打に対する集中力が最後まで途切れなかった。「自分をしっかりコントロールできた。初戦からこの厳しい戦いに勝てたのは大きい」と巻き返しを狙う今後に向けて、自信と手応えを取り戻した。

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2011年5月21日のニュース