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神奈川県で57年の歴史ある銭湯 利用客の迷惑行為などで閉店決意「もう限界です」

[ 2024年5月19日 06:30 ]

 神奈川県座間市の銭湯「亀の湯」が18日までに公式X(旧ツイッター)を更新し、5月30日で閉店することを発表。その理由は、利用客のマナーの悪さや迷惑行為などで「もう限界です」などと心情を説明している。

 「亀の湯」はプロフィル欄に「神奈川県座間市で唯一の銭湯」で、「井戸水を薪で沸かしたお湯は、体の芯まで温まり、疲れが取れます。手ぶらで来ても入れる様、貸タオルや使い捨てシャンプーなどの販売もしてます。昔ながらを感じたい方是非いらして下さい!」と書かれている。

 だが16日には「閉店のお知らせ 5月30日の営業をもって、亀の湯は閉店することとなりました。詳しい内容は添付画像でご確認ください。残り2週間、最後まで宜しくお願い致します」とし、添付画像では「昭和42年にこの地に公衆浴場を開業し、約57年営業を続けてきました。私の祖父が建てた最後の銭湯として、少しでも長く、と励んでまいりました。大変残念ではありますが令和6年5月30日で閉店することとなりました」と報告。

 さらに「閉店の理由は様々ありますが、何よりも、営業する中で、駐車場のルール違反、カスハラ、壊したものを何も報告されないこと、備品を盗まれること、サウナ代を支払わずに無断利用されること、店舗敷地内並びに駐車場への一般ごみ、木材や家具などの不法投棄をされること、一度注意したことをやめてくれないなど、悲しい出来事があまりにも多いことで、営業を続ける意欲が無くなったことが一番の理由になります。そういったことが一切ない、本当に亀の湯を大切に想って通い続けていただいているお客様がいることも、大変有り難く、その方達を励みに頑張ってきました。ですが、もう限界です。皆様が大切に想うお店が続けられるのは、お客様一人一人の誠意があってだと思います。これから先も他の公衆浴場や入浴施設を利用される方が多いと思います。もちろん同業以外の全てのお店でも同様です。どうか、誠意あるお客様でいてください。お願いします」とつづられている。

 最後に「私たちに代わってから11年間、ご迷惑をお掛けすることも多々ありましたが、何とか営業を続けることができましたのは、ひとえにご来店いただくお客様、近隣住民の方のご理解があってのことです。本当にありがとうございました 店主」とした。

 ネットでは「迷惑行為で閉店に追い込まれるなんて悲しい」「お疲れ様でしたとしか言いようがない」「ここまで書かれるということは相当だったんですね」「一部の客に閉店に追い込まれた」「脱衣場に貼られた『魂の叫び』を拝読し、とても悲しい気持ちになりました」「心中お察しいたします」「本当に残念でなりません」などの声が寄せられていた。

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