中村俊輔　松田直樹さん死去後、最初の試合は「ボールも足も地についてない…悲しい試合」　

＜中村俊輔引退会見＞引退会見する中村俊輔（撮影・白鳥　佳樹）
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　今季限りでの現役引退を発表したJ2横浜FCの元日本代表MF中村俊輔（44）が10日、引退会見を行い26年間のプロ生活に別れを告げた。

　スーツ姿で会見に臨んだ俊輔は「明るく楽しい時間にしたい」と笑顔であいさつ。爽やかな表情で引退会見に臨んだ。ただ、少しだけ表情を曇らせたのが印象に残る試合を尋ねられた瞬間だった。

　しばらく考え込み「やっぱ松田選手が亡くなられて、最初の次の試合がアウェーのレイソル戦だったんですけど、ボールも足も地についてない感じでやって、それはもう過去に1試合しかないですね。ああいう悲しい試合をしたのは、その1試合です」と11年前に急逝した元チームメート、松田直樹さん（享年34）への思いを口にした。

　俊輔は「マツさんだったら、今、何を考えてるかな？こういう状況でどうしてるかな？とか、そういうふうに考えるようになりましたね」と回想。新人時代からお世話になり、何かあれば連絡をくれた尊敬してやまない大きな存在だっただけに「僕を変えようとしてくれた人なので、残念だったんですけど、次に進まなきゃいけないので、そういう思いでやってましたね」と自身のサッカー人生に大きな影響を与えたと振り返った。