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日本代表追加招集の町野 サプライズ選出に「ぼうぜん」も3得点目標 「忍者ポーズを世界で見せたい」

[ 2022年11月10日 04:30 ]

JAPANのハッピを着て忍者ポーズを決める町野(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

 右アキレス腱負傷で離脱したDF中山雄太(25=ハダースフィールド)に代わってW杯カタール大会の日本代表に追加招集されたFW町野修斗(23=湘南)が9日、平塚市内で記者会見を行った。伊賀流忍者発祥の地・三重県伊賀市出身のストライカーは3得点を目標に掲げ「忍者ポーズを世界で見せたい」と独自のゴールパフォーマンスを披露することを宣言した。

 追加招集は町野本人にとってもサプライズだった。1日のW杯メンバー発表で落選。バックアップメンバーの打診を快諾し「開幕前までしっかり準備しようと思っていた」という。7日にチーム関係者から「中山選手の代わりに行くことになった」と連絡を受けたが、DFの代役での選出に「驚きの方が大きかった。夢がかなう瞬間というか、ぼうぜんとした感じ」と振り返った。

 年代別日本代表の経験もないため初の世界大会となるが「僕はストライカーなのでゴールを期待されている。守備や走る部分も期待されている。小さいころにW杯を見て夢や勇気や感動をもらった。今回は与える側なので責任と誇りを持って熱く戦いたい」と攻守両面での貢献を誓った。

 故郷は三重県伊賀市。オフに伊賀上野城を訪れ、手裏剣体験を楽しんだことをきっかけに今季から忍者をまねたポーズをゴールパフォーマンスにした。W杯3得点を目標に掲げ「僕の象徴である忍者ポーズを世界で見せたい。忍者を代表して行く。忍法を使ってきます」と宣言した。

 18年に入団した横浜で出番に恵まれず19年にJ3北九州に移籍。4年ではい上がりJ3経験者で初のW杯出場。「もう一度J1でやりたいという反骨心がこういう結果につながった」と胸を張った。

 初招集された7月のE―1選手権で3得点したが、9月の米国戦は見せ場をつくれず「全てを変えないといけないし、覚悟をもたないといけない」と練習に取り組む意識を変えた。それがリーグ戦終盤の活躍、そして追加招集として結実した。

 予定していた四国旅行はキャンセルとなり、夢のカタールへ。行き先が大きく変わった若武者は「何も失うものはない。自分のプレー次第では世界を切り開いていける。ゴールしたいし、結果を残したい」と威勢が良かった。

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2022年11月10日のニュース