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日本代表MF遠藤不在なら代役は田中碧、板倉 不動のコンビ守田を軸に

[ 2022年11月10日 04:30 ]

ボランチ代役候補筆頭の田中碧

 森保ジャパンの負の連鎖が止まらない。W杯出場を懸けたアジア最終予選でフィールド選手最長出場を誇った遠藤航(29=シュツットガルト)が8日のヘルタ戦で相手選手と交錯して頭を強打し途中交代し、救急車で搬送された。脳振とうと診断され、W杯前最後の親善試合となる17日のカナダ戦は欠場濃厚。森保一監督が率いた21年東京五輪でもオーバーエージ枠で出場するなど、代えの利かない日本の“心臓”が初戦の23日ドイツ戦でぶっつけ本番となる可能性が出てきた。

 遠藤が不在となれば、中盤で軸となるのは、2ボランチで遠藤と不動のコンビを組んでいた守田英正(27=スポルティング)になることは間違いない。

 では、遠藤の穴を埋める選手は誰か。筆頭候補は、攻守に引けをとらない田中碧(24=デュッセルドルフ)だ。田中も10月29日に右膝を負傷し、現在はリハビリ中。本大会へ不安を抱えているが、W杯アジア最終予選で採用された4―3―3布陣では、守田、遠藤とともに3ボランチを形成。W杯切符獲得に大きく貢献しており、その実力に疑いの余地はない。守田とは川崎F時代から、お互い特徴を熟知しており、連係面でも問題はない。

 また、板倉滉(25=ボルシアMG)も候補の一人。現在の主戦場はセンターバックだが、元々本職はボランチ。森保ジャパンでもアンカーでの出場経験がある。ボランチには前回大会で絶対的な司令塔として輝きを放った柴崎も控える。三者三様の長所を持つが、遠藤は守備面で大きな役割を果たすだけではなく、バランサーで経験も豊富。さらにピッチ上での指揮官役も担う。全てを兼ね備える“心臓”の代役はなかなかいないのが実情だ。

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