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城彰二氏 追加招集の町野は現代サッカーが求める万能型ストライカー

[ 2022年11月10日 04:30 ]

日の丸を掲げる湘南・町野(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

 【城彰二氏の目】町野はひと言でいえばFWのオールラウンドプレーヤー。1メートル85の長身で体も強く、左右両足が使えてヘディングもいい。どこからでもゴールを狙い、どんな状況でもシュートを打つ姿勢もある。さらにボールを収めて周りの選手を使うこともできるし、運動量があるので前線で守備もできる。しっかりした技術に加えて冷静で、全体のバランスもいい。FWとして求められるものはほとんど持っているといっていいだろう。

 昔ならストライカーは守備はできなくても「シュートは凄い」など、一芸があれば評価されたが、今のサッカーでは、トータルバランスが求められる。決定力はもちろん、守備力も、起点になって周りの選手を使うことも求められる。その点、町野は問題ない。

 今回、森保監督が町野を呼んだことで、W杯で前線から守備をして前でボールを奪って攻めるサッカーをやろうということがはっきりした。そしてJ3からはい上がって今季J1で13得点挙げたが、急成長してまだまだ伸びしろもある。4年後へ向けて経験させる狙いもあるかもしれない。一つ心配な点があるとすれば、町野は良さが出るまでに時間がかかること。北九州でも湘南でも2年目に結果を出していることだろう。(元日本代表FW)

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2022年11月10日のニュース