×

京都チョウ監督「応えなきゃいけない」パワハラからのリスタートを後押ししてくれたサポーターへ

[ 2022年11月10日 16:17 ]

 J2熊本とのJ1参入プレーオフ決定戦(13日・サンガS)に臨む京都は10日、城陽市内でメディア公開練習を行った。前売りチケットはすでに1万5000枚以上が売れ、声出し応援も適用。チョウ貴裁監督は「サポーターの方に応えなきゃいけない」と気持ちを高めた。

 この90分間で来季のカテゴリーが決まる大一番。決戦を前に、指揮官は21年の京都監督就任以降にルーティンとしている“あること”の意味を口にした。それは試合前、サポータースタンドに挨拶に赴く行動だった。

 「湘南を辞めた後は反省と後悔しかなかった。その中で京都のサポーターの方々は一緒に戦ってくれるだろうか、不安があった」

 21年2月14日、サンガスタジアムで行われた鳥取との練習試合。約4000人のファンが大きな拍手で出迎えてくれた。パワハラ問題で湘南の指揮官を退任。1年間の空白期間を経て、京都指揮官として新たな一歩を踏み出した日だった。「その時の思いは忘れちゃいけないし、自分の感情に沿った行動をしているだけ」。試合前に挨拶に行っているのは感謝の気持ちだった。

 「ボクは京都で18年間育った。今、サッカーの仕事をしているのは、京都の町で生まれたから。その気持ちは他の人以上に持っているつもりです」

 古都で育ち、京都のサポーターにリスタートを後押ししてもらった。思い入れの強さは深い。熊本戦前にも指揮官はスタンドへ挨拶にいくだろう。そしてサポーターとともに、J1残留をつかみ取りにいく。

続きを表示

2022年11月10日のニュース