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W杯を感じる「成長を続ける街」ドーハ 確かに感じる“世界の祭典”の足音

[ 2022年11月10日 20:09 ]

ドーハに到着し関係者の出迎えを受ける長友ら(C)JFA
Photo By スポニチ

 サッカーの22年W杯カタール大会(11月20日開幕)が迫ってきた。ドーハ入りして3日。体は徐々に“W杯仕様”に仕上がってきたが、うだるような暑さには慣れない。日中は日差しが強く、気温は35度前後。白を基調とした建物が多く、太陽に背を向けても照り返しで眩しいくらいだ。

 体力を消耗しながらドーハ市内を歩くと、「成長を続ける街」だと実感させられる。工事に従事する人々がマイクロバスに次々に乗り込む。いたるところで工事が行われ、夜も道路脇の発電機から稼働音が聞こえる。これから組み立てるであろう材料一式が無造作に置かれている場面に何度も遭遇した。

 工事中なのは街中だけではない。現地に到着した8日に、日本が1次リーグ初戦のドイツ戦と第3戦のスペイン戦を戦うハリファ国際スタジアムまで足を運んだ。厳重なバリケードの外には少量ながら機材が置かれ、ヘルメットを被った人たちが出入りしていた。

 会場は立派な外観をしており、今大会に向けた大規模改修はすでに終わっている。観客を楽しませるための外エリアを作っているに違いない。9日に訪れた日本代表の練習拠点では、メディアテントが最終施工中でまだ冷房は効いていなかった。しかし、10日には無事に完備。11日からスタートする国内組の本格的な練習に合わせたのだろう。

 W杯のペイントなどを見られる街中の雰囲気だけではない。本大会に向けた(予定通りなはずの)ラストスパートも、気持ちを徐々に高ぶらせる要素の一つ。“世界の祭典”の足音はすぐそこまで近づいてきている。(古田土 恵介)

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