×

鳥栖、5・5億の第三者割当増資で7億弱の債務超過圧縮へ 会長にベストアメニティの内田氏就任

[ 2021年6月6日 05:30 ]

 J1鳥栖の運営会社「サガン・ドリームス」が5日、臨時株主総会を開き、減資と5億5000万円の第三者割当増資などが承認された。これにより2020年度決算で計上した約6億9000万円の債務超過が圧縮される見込み。残りの債務超過は、新型コロナウイルス禍でのクラブライセンス交付の特例措置で設けられた猶予期間である23年度までの解消を目指す。

 また、新たに5人の取締役が加わり、2月に取締役となったベストアメニティの内田弘社長(64)が、5日付で鳥栖の会長に就任することも決まった。オンラインで会見した内田氏は、スポンサー収入を20年度の約5億円から、22年度に「3倍を目指す」と経営目標を掲げた。

 具体策として「3倍のスポンサーを増やすのはなかなか至難の業だと思っています。だからといって社員を増やして営業がうまくいかなければマイナスになる。代理店制度をとります。今季メドがついているのが30社」とスポンサー獲得は代理店を通じて行っていくプランを明かした。

 今後は福岡淳二郎社長との代表取締役2人態勢をとる。福岡県久留米市を拠点に食品販売などを手掛けるベストアメニティは、増資後に発行済み株式の4割強を占める筆頭株主となる。福岡社長は会見で「財務体質の改善を図り、信用力の向上に務めます」と強調した。

続きを表示

2021年6月6日のニュース