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佐々木則夫氏、男子チーム移籍の永里「技術、判断力は十分に通用する」

[ 2020年9月11日 05:30 ]

なでしこジャパンのストライカーとして活躍した永里
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 米女子プロリーグNWSLのレッドスターズに所属する元女子日本代表FW永里優季(33)が10日、神奈川県社会人リーグ2部「はやぶさイレブン」に期限付き移籍することが決まった。現役の女子選手が男子チームでプレーすることは極めて異例。

 【佐々木則夫の目】女子が男子とサッカーをする場合、相手がハイパワー、ハイスピードで来た時にどれぐらいできるかが課題だろう。五分五分で落ちたボールを競り合ってもかなわないし、いいポジションを取っていても、速さと強さにはかなわない。そこが次元の違うところだが、永里はボールを扱う技術や体を入れてブロックする技術、判断力は十分に通用すると思う。相手の力を利用してブロックするところなどは実にうまい。

 なでしこジャパンでも合宿時に体格のいい米国や欧州の強豪対策として男子大学生や高校生と練習試合をしたが、相手が多少セーブしていたにしても通用していた。それにしても、永里らしいチャレンジだと思う。体の鍛え方や技術面などストイックで探究心があり、いつも前向きだ。米国や欧州でのプレーで大きい相手との戦い方も学んでいる。ファウルされても淡々としているし、判定にも文句を言わないところなどメンタル的に素晴らしいところも多い。レギュラーを獲れるかどうかで自分の成長も確認できる。女子のプロ化にもいい刺激になると思うのでぜひ頑張ってほしい。(本紙評論家、前なでしこジャパン監督)

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