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FC東京 新戦力融合1勝!引き分け濃厚終盤に鮮やかレアンドロ弾

[ 2020年2月19日 05:30 ]

ACL1次リーグF組   FC東京1―0パース ( 2020年2月18日    味スタ )

後半36分、レアンドロが先制ゴールを決める(撮影・篠原岳夫)
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 ACLの1次リーグ第2戦が18日に行われ、4年ぶり出場のF組のFC東京はホームでパース(オーストラリア)に1―0で勝利した。後半38分、明大から今季加入したMF安部柊斗(しゅうと、22)がプロ初アシストを記録。鹿島から期限付き移籍で新加入したブラジル人FWレアンドロ(26)の決勝弾を呼び込み、今大会初勝利で勝ち点を4に伸ばした。

 引き分け濃厚だった雰囲気を26歳のブラジル人が切り裂いた。後半38分、レアンドロはペナルティーエリア外左で安部からパスをもらう。迷うことなく右足を振り切った。「ああいう角度のシュート練習はいつもやっている」。ボールはきれいな放物線を描き、ゴールネットを揺らした。

 プロ初アシストを記録した安部は苦笑する。「僕はただバックパスをしただけですから。あれでもアシストになるんですね」。豊富な運動量で狙っていたスペースに飛び出してレアンドロからボールを引き出すと、すぐさまリターンパス。直後に「まさか打つとは思わなかった。外国籍選手の思いきりの良さを感じた」というミドル弾が生まれた。

 本拠で相手の組織的な守備網に苦しんだ。1―1に終わった初戦(11日)の蔚山(韓国)戦と同様にブラジル人トリオを最前線に並べたが、なかなかゴールに迫れない。こぼれ球を拾えずに攻撃は散発に終わり、新たに取り組む4―3―3の練度不足を露呈した。

 公式戦3戦連続先発した東京五輪世代の安部は「前半は縦へのスプリントが少なく、自分たちの攻撃ができなかった」と反省したが、後半は修正。相手陣に押し込む時間が長くなり、徐々に流れを引き寄せ、過去2戦2勝のオーストラリア勢に競り勝った。

 まだまだ試行錯誤が続く中、それでも新戦力の融合は順調。リーグとACLの2冠を目指す新たなFC東京の輪郭が、少しずつ鮮明になってきた。 

 ▼パース ポポビッチ監督 初めてのACLだが選手たちはアウェーで素晴らしいプレーを見せた。最低でも引き分けの内容だったと思う。このレベルの大会でも戦えることを証明できた。

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