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南野、リバプールでのポジションは?注目度急上昇で地元各紙が布陣予想

[ 2019年12月17日 08:00 ]

ザルツブルクからリバプールへ移籍する南野拓実(AP)
Photo By AP

 イングランド・プレミアリーグで2位レスターとの勝ち点差を10に広げ、30年ぶりのリーグ制覇へ首位を独走するリバプール。昨季欧州チャンピオンズリーグ(CL)の覇者が日本代表MF南野拓実(24=オーストリア1部ザルツブルク)の獲得に動いていると、12日に英主要メディアが一斉に報じた。早くも来年1月に加入した場合のデビュー戦、起用法が伝えられるなど地元での注目度は急上昇。ザルツブルク、ドイツ1部ライプチヒの親会社レッドブルのサッカー部門責任者は新天地での適応に太鼓判を押した。

 欧州CLを制した世界屈指の名門に初の日本人選手が誕生するのか。「クラブ間で基本合意」(インディペンデント紙)という報道を裏付けるのは、関係者の前向きな姿勢だ。

 12日にザルツブルクの強化責任者フロイント氏は「現在リバプールと交渉していることは認める。我々の選手に興味を示してくれるのは光栄」と発言した。親会社レッドブルのサッカー部門責任者ラングニック氏は13日、英スカイスポーツで「技術がかなり高く、精神面も強い」と南野を高く評価した上で「ハイプレスを仕掛け、ボールを奪い時間をかけずゴールを狙う。我々のスタイルはリバプールとよく似ている」と説明。レッドブル傘下出身のマネ、ケイタらがリバプールで活躍しているように南野も新天地に適応できると“お墨付き”を与えた。

 デーリー・メール紙は、リバプールは13年から南野に注目しており、攻撃で多くの位置をこなせることを評価していると報道。クロップ監督は特にブラジル代表FWフィルミノの代役候補として考えており、3トップ中央でサラー、マネとコンビを組む可能性を伝えた。デーリー・エクスプレス紙は4―2―3―1布陣で日本代表と同様にトップ下でプレーする予想布陣を掲載。ユーロスポーツはFWシャキリ、MFララナ、オクスレードチェンバレンらが当面のライバルになると伝えた。

 プレミアリーグの今冬移籍解禁は来年元日。クラブ間交渉、選手との交渉が順調に進み、正式契約となれば、1月2日にプレミアリーグのシェフィールドU戦から出場可能となるが、メトロ紙は5日のFA杯3回戦のエバートン戦で初出場する可能性が高いと伝えた。注目度の高いマージーサイド・ダービーで活躍すれば、世界的ビッグクラブでレギュラー獲得への大きな一歩となりそうだ。

 【リーグ8連勝でVへ10差独走】リバプールは14日、サラーの2ゴールで2―0とワトフォードを下し、リーグ8連勝。2位レスターが引き分けたため、勝ち点差は10に広がった。主力メンバー20人は15日、クラブW杯に出場するためカタールへ移動。18日に準決勝でモンテレイ(メキシコ)と対戦する。その前日の17日にはイングランド・リーグ杯準々決勝でアストンビラと対戦。日程調整の交渉がうまくいかず、主力とは別の若手チームが出場する。

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2019年12月17日のニュース