アギーレ監督 選考基準はオフ・ザ・ボールでの質の高さ「賢いチームでないと」

[ 2014年8月28日 19:14 ]

<サッカー日本代表発表>会見するアギーレ監督

 「走らない選手は呼ばない」。日本代表のハビエル・アギーレ新監督は会見の最後を強烈なメッセージで締めくくった。

 初采配を振るウルグアイ戦(9月5日、札幌)、ベネズエラ戦(同9日、横浜)に23人を招集したアギーレ監督は「相手よりもボールを持つ、相手より攻撃を仕掛ける、だけどバランスの取れたチームを見せたい。しっかりスペースを使ってボールを扱い、失ったら、すぐに奪い返しにいく姿勢を見せたい」とチーム作りに向けた決意を示した。ボールをキープしながら攻める。しかし守備への備えを怠らず、ボールロストすれば即座に回収に走る。それが新指揮官が目指すスタイルだ。

 そして「選手に求めるものは何か」という質問にはこう答えた。「1試合90分の中でインプレーの時間は45~48分くらい。ピッチには22人立っていてボールは1個。平均すると1人がボールを持つのは2分。88分はボールを持っていない。その88分の中で何をしているのかを私は見ている」。

 つまりオフ・ザ・ボール(ボールのない場面)でどれだけ質の高い動きができるのかが選手選考の基準となるわけだ。攻撃においてはパスコース、味方が使うスペースを作るために精力的に動き直し、守備においては献身的に相手にプレスをかける。アギーレジャパンではそうしたプレーが要求されるということだ。

 さらに指揮官は「賢いチームでないといけない。ピッチの各エリアで何をするのか、その仕事を把握することが必要だ」と状況やエリアに応じた的確な判断も求めている。考えながらサボらずに走る。それが日本代表で生き残るための術だ。その考え方は、かつて日本を率いたオシム氏と重なっているように見える。

 「レーニンは“勉強して、勉強して、勉強しろ”と言った。私は選手に“走って、走って、走れ”と言っている」という名言が残っているようにオシム氏は「走る」ことを大前提とし、選手には「走りながら考える」ことを要求。様々な色のビブス(練習時に着るベスト)を着せ、敵と味方が混在した状況でパス回しをさせるなど練習メニューに工夫を凝らして、常に考えながらプレーする習性を身につけさせた。

 アギーレ監督はどんな方法で「走りながら考える」サッカーを作り上げるのだろう。日本サッカー協会の発表によると、アギーレジャパンの練習は基本的にメディアに公開される見通し。メキシコ人監督の練習メニューにも興味がわいてきた。(福永 稔彦)

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