×

日本代表、被ファウル数最多!枠内シュート率もトップ

[ 2010年6月30日 18:51 ]

 パスはつながらなくても相手のボールを追い掛け回し、反則を受けつつ、少ないシュートは確実に枠に飛ばす―。サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会での日本の戦いぶりが、国際サッカー連盟(FIFA)公式サイトの示す決勝トーナメント1回戦までの各種データから浮き彫りになった。

 16強入りの快進撃に直結した数字はファウルを受けた数だろう。1試合あたり23回は出場32チームの中で最多。個人でも本田が4試合で23回と出場選手中1位で、1試合平均もトップ。体を張って前線でつぶれ役になり、FKのチャンスをつくっていたことが分かる。2位は18回の中沢で、屈強なFWたちのラフプレーに耐え忍んだ。
 泥くさく走り回った印象のある日本は運動量で上位につけた。出場選手が走った距離の合計は90分当たり107・2キロで9位。そのうちボールを持っていない状況で走った46・9キロは3位だった。4試合ともボール支配率が50%未満だった日本は、パスを回される中でもボールを追っていたことが見て取れる。
 逆に最下位だったのが、60%にとどまったパス成功率。パス総数も1477本で、トップのスペインの半分ほどだった。1試合当たり369本で、最下位ニュージーランドの364本に次ぐ少なさ。相手の攻撃をはね返すのが精いっぱいで、パスをつなぐ余裕がなかったということか。
 意外にもトップだったのが枠内シュート率。4試合のシュート46本のうち、59%にあたる27本が枠をとらえた。50%を超えたのは日本とスロベニア、オランダだけ。決定力不足は積年の課題だが、今大会の日本は枠内に打つという意識は高かった。ただ、1試合当たりのシュートは11・5本で、8番目に少なかった。

続きを表示

2010年6月30日のニュース