好セーブ連発も…川島、ＰＫ止められず「悔しい」

＜日本―パラグアイ＞後半、相手ＦＫに飛び込み闘莉王（４）と交錯するＧＫ川島。その右は中沢

　【Ｗ杯決勝トーナメント１回戦　日本０―０ ＰＫ３―５パラグアイ】初のベスト８進出が懸かるＰＫ戦でパラグアイの５人目、カルドソのキックは、川島が跳んだ方向と逆へ。延長終えるまでの１２０分間、１点も許さなかった守護神・川島だが、５人のキックを１度も止められなかった。川島は「最後のところで、自分が止められたら…。ここまで来られたことはうれしいが、この結果は悔しい」と厳しい表情で語った。

　大会直前まで控えだった川島は大抜てきでＷ杯初出場となったカメルーン戦を無失点でしのぎ、波に乗った。オランダ、デンマークとの試合はいずれも１点を失ったが、判断の良い飛び出しなど積極果敢なプレーで、海外のＷ杯で初めて決勝トーナメントに駒を進めたチームに貢献した。晴れの舞台４試合での失点はわずか２点。大会前には評価が低かった日本が決勝トーナメントに進出した立役者の一人は、間違いなく川島だった。