菜七子、今年3勝目 スタート遅れても焦らず押し上げた

[ 2018年2月18日 05:30 ]

小倉ファンのサインに笑顔で応える藤田菜七子
Photo By スポニチ

 6R後の検量室前、平場のレースとは思えない数の地元ファンが詰め掛けて菜七子を祝福した。「おめでとう!」「今年も小倉で勝ったね」。昨年2月25日(8Rリルティングインク)以来、2回目の小倉V。サインを手にしたファンの「家宝にします!」の声に菜七子も思わず笑顔になった。

 今年3勝目は初コンビのトリプライト(牝5=音無)と。スタート直後、バランスを崩した隣の馬と接触しポジションは後ろからに。それでも菜七子は焦らなかった。「スタートが決まらなかったので、道中は外に出して運ぼうと思った」。向正面でグーッと押し上げると、4角すぎで先頭へ。そのまま後続の猛追を封じ、1馬身3/4差を保ってゴールを駆け抜けた。レース後は「馬が最後まで一生懸命走ってくれた。よく頑張ってくれました」と相棒に手柄を譲った。

 「まくりなどが起こりやすい競馬場なのでしっかりと流れに乗りたい」と意気込んで臨んだ小倉遠征。この日の1、2Rは2、4番人気の先行馬に乗りながら、うまく持ち味を引き出せず。滞在1週目の先週も計12鞍に騎乗し未勝利だった。たまったうっぷんを晴らすような強気のエスコート。コースを意識した騎乗ができたかの問いに「そうだと思います。(小倉で)たくさんいい馬に乗せていただいているので、1つ勝ててよかったです。また頑張ります」と結んだ。

 18日も小倉で7鞍に騎乗予定。過去に自身が2着に導いたプリンシアブラスカ(4R)、バリキ(9R)などの好メンバーがそろっており、2日連続の勝利に期待が懸かる。

続きを表示

2018年2月18日のニュース