【エプソムC】アストラエンブレム初重賞へ“坂路2本トレ”効果

[ 2017年6月8日 05:30 ]

小島茂師を背に坂路を3頭併せで追い切るアストラエンブレム(中央)
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 今週の東京メイン「第34回エプソムC」の最終追いが7日、美浦、栗東トレセンで行われた。08年秋華賞馬ブラックエンブレムを母に持つアストラエンブレムは、坂路で僚馬2頭に半馬身先着。中2週のローテで敢行した“坂路2本トレ”の効果で重賞初Vの予感だ。

 どこか、ひ弱だった印象はもうない。3頭併せの真ん中で坂路を躍動したアストラエンブレム。「やっと戦うべくして重賞を戦える。ましてやここを目標にやってきましたから」。手綱を取った小島茂師の言葉が熱気を帯びている。

 「ミルコ(デムーロ)が前走(メイS2着)でブレーキをかけたと言っていたので」。左メイスンウォー(7歳1600万)、右ヌーナ(5歳1000万)で挟み込み、実戦に近い緊張感を与えた。馬の行く気任せでも、気を抜くことなくピッチを上げる。ゴール前でムチが入る僚馬。エンブレムは、馬なりでさっそうと駆け抜けた。4F51秒9〜1F13秒0でメイスンから1馬身先着。師は「感触としてはいい追い切り。(馬が)気持ちいいのを持続させながら終えられた」と納得の表情だ。

 一般的に、Wコースよりかかる負荷が軽いとされる坂路調教。今回は馬の成長を促していた3歳時の調整法に戻した形だが、内容は当時より濃い。「(一日に)坂路2本をずっとやりたかった。馬がしっかりしてきたので、この中間から実践できている。担当者も2本が身になっている気がすると言っていた」。前日に坂路2本を消化していたので、この日は1本だけ。それでも初の中2週ローテで取った攻めの姿勢は、充実ぶりを物語るには十分だ。

 週末にかけて傘マークが並ぶ東京。師は同厩舎で管理した秋華賞馬の母(ブラックエンブレム)を思い起こし「あまり道悪が得意な血統ではない。それでもそういう運もモノにしないとね」とハッパをかける。過去3戦の重賞はオール4着。歯がゆい戦歴だが「正直、G1という感じはまだない。だが、ここは今の状態で勝ちたいレース」と指揮官。エリートが殻を破りつつある手応え。勝ち切れないイメージは、乗り込んだ坂路に置いてきた。

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