古市憲寿氏「週刊誌に振り回される世の中って、どうかなって思う」と私見「警察兼検察兼裁判所」みたい

[ 2024年3月31日 20:21 ]

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 社会学者の古市憲寿氏(39)が31日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜前10・00)に出演し、28日に東京地裁で第1回口頭弁論が開かれたお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(60)と週刊文春の裁判について私見を述べた。

 女性に性的行為を強要したとする週刊文春の報道で名誉を毀損(きそん)されたとして、松本が発行元の文芸春秋と週刊文春編集長に5億5000万円の慰謝料などを求めた訴訟で、古市氏は「世の中があいまいな世論で、誰はテレビに出たらダメだとか、雰囲気で決まるよりは、裁判という場所で、ある種客観性、真実相当性が問われるってことがいいとは思う」と語った。

 だが、裁判では報じた側が記事にする際に、真実と信じるべき正当な根拠があったかという「真実相当性」が問われることになるため、古市氏は「松本さん側からしたら、今回の件は結構年月が古いわけじゃないですか。真実相当性っていうのは真実とは違う訳ですよね。週刊誌がそれを書いてもいいんじゃないか、みたいなある種の相当な理由があればOKになっちゃうので、そうなると結構、松本さんが不利な裁判なんじゃないかな」と指摘。

 さらに「週刊誌に振り回される世の中って、僕、どうかなって思うんですね」と語り、「僕自身も週刊誌で連載してるんで、週刊誌って世の中にあってもいいと思うんですよ なんだけど、世の中の受け止め方が、今、すごい真面目になりすぎてるっていうか、週刊誌がなんかもう警察兼検察兼裁判所みたいな。週刊誌で報じられたことがもう、絶対真実なんだっていう風に通り過ぎる世の中ってのは、週刊誌側とっても窮屈なんじゃないかなって思うんですよ」と私見を述べた。

 続けて「ある種、テレビとも新聞とも違って、証拠は多少足りないし、ちょっと面白いことを面白おかしく書くみたいなみたいなメディアだったと思うんですよね」と分析。「でもそれが今、なんかすごく神聖なもの、ここで書かれたものは絶対に正しいんですっていう風になっちゃってるから、それがちょっと良くないんじゃないか。世の中を窮屈にしてるんじゃないかな、とは個人的には思います」と話した。

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