僕青・山口結杏　初フルマラソンで東京マラソン完走　メンバー、ファン声援支えに「無心で走りました」

＜東京マラソン2024＞完走し、記念のメダルを手に笑顔を見せる僕が見たかった青空・山口結杏（撮影・木村　揚輔）
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　アイドルグループ「僕が見たかった青空」の山口結杏（19）が3日、東京マラソンに出場し、初めてのフルマラソン挑戦で見事完走した。

　12月末に出場しないかと話をもらい、「結成したばかりのグループですこしでも名前を知ってもらいたかった」と覚悟を持って臨んだ。

　「ウエアやシューズも練習メニューも何がいいか分かっていなかった」という状況から独学で練習を積んできた。「2月初旬ごろにようやく15キロを走れた」と明かしたが、「実は20キロぐらい走ろうとしてたんですけど、難しかったです」と苦笑い。その後も10キロのランニングを繰り返し、本番を迎えた。

　レース前は、30キロに疲れのピークがくると想定していた。しかし現実はそう甘くなかった。「23キロぐらいにピークがきて、“うわっ”と思いました。そこからは考えたらしんどいので何も無心で走りました」と東京の街を駆け抜けた。

　無心で駆け抜けたなかでも近くには支えの姿があった。「沿道からファンの方の声が聞こえた。それにメンバーの岩本理瑚ちゃんと塩釜菜那ちゃんの2人が応援に来ていて元気もらった」と味方の存在に励まされ、脚が動いた。

　青空の下、最後の力を振り絞りゴールに駆け込み、「やったー！」と安堵（あんど）の表情をみせた。タイムは5時間22分46秒。そして「これまでにこんな大きな挑戦をしたことがなかったので、挑戦が大事だと感じました」と大きな財産になった。

　これからは「もっと色んな方にグループを知ってもらって、グループを大きくしていきたいです」と次のゴールに向けて、駆け出した。