最期を看取った間寛平 坂田利夫さん追悼「大先生との想い出は僕の宝物」「出会えたことに感謝」

[ 2023年12月31日 16:09 ]

大阪を盛り上げる「大阪もんのうた」の制作発表会見に臨んだ坂田利夫さん(左)と間寛平

 「アホの坂田」の愛称で親しまれたお笑い芸人の坂田利夫(さかた・としお、本名・地神利夫)さんが29日、老衰のため大阪市内で死去した。82歳だった。50年以上にわたって親交がある後輩で吉本新喜劇ゼネラルマネジャーの間寛平(74)が31日、自身のSNSを更新。「坂田利夫大先生との想いでは僕の宝物です。坂田利夫大先生に出会えたことに感謝します」(原文ママ)と坂田さんを追悼した。

 坂田さんの最期を見守り、悲しみに暮れていた寛平だが、訃報が伝えられてから一夜明け、追悼と感謝のコメントを発表した。

 坂田さんは昨年7月30日に大阪市で開かれた「さざなみ寄席」でコントを披露したのが最後の仕事。以降は表舞台から遠ざかっていた。生涯独身を貫き、数年前から高齢者施設に入所。今年10月の82歳の誕生日前には、寛平夫妻に祝福され、喜んでいたという。最期も夫妻に見守られながら息を引き取った。

 寛平は坂田さんが入居する施設を10日に1回ほどのペースで訪問。誕生日を祝う様子などを自身のSNSにアップし、坂田さんの近況をファンに報告していた。最後に坂田さんの姿が見られたのは11月27日の投稿。坂田さんの頭をなでる写真とともに「大先生ちょっと毛が生えてきてます」とうれしそうに伝えた。

 10月末には、スポニチ本紙の取材に「プリンなどを差し入れると“うまい、うまい”とおいしそうに食べてます」と坂田さんの様子を明かし「胸の辺りをグリグリッとくすぐると“何するんや”って笑ってる。82歳やからなあ、早く良くなってほしい」と願っていた。

 昨年4月には、大阪・なんばグランド花月で開かれた吉本興業創業110周年記念公演の新喜劇でも共演。坂田さんに「アホ!」と言われると、寛平が「アホにアホ言われたら…もう帰れ!」と返すなど、レジェンド同士の掛け合いで観客を沸かせていた。

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