加山雄三 莫大な借金抱えた当時 妻とは卵1つを分け合った 妻が買ってくれたものには「涙流したね」

[ 2023年9月18日 11:21 ]

加山雄三
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 俳優で歌手の加山雄三(86)が18日放送のパーソナリティーを務める文化放送「加山雄三 俺は100歳まで生きると決めた」(前8・00)に出演。莫大な借金を抱えていた当時の出来事を明かした。

 加山の妻は元女優の松本めぐみさんで、1970年に結婚。加山と共にパーソナリティーを務めるフリーアナウンサーの野村邦丸は、加山がかつて莫大な借金を背負っていたことがあるとし、「その頃ね、卵1つを分け合って加山さんとめぐみさんがお茶わん1つのご飯を食べていた時期もあった」と紹介した。

 さらに「その時に、めぐみさんが独身時代から貯めていたお金で、加山さんに中古のピアノをプレゼントしたんです」と続けた。加山は作曲活動なども行っていたため、それまではピアノを持っていたが、借金のために手放していたとし、野村は「かなり苦しい状況の中で」のプレゼントだったと説明した。

 野村が「加山雄三というスターが、卵1つを奥様と2人で食べてたって話を聞いた時は、ちょっとショックでしたね」と続けると、加山は「まあ自業自得というか、世の中いろいろあるから」「でもやらなきゃしょうがない」などと回顧した。

 「最初、ひどい目に遭った時、逃げたんだよ俺。アメリカ行っちゃったんだよ」と告白。「向こうで生きていこうと思えば生きられないことはないと思ったんだけども、やっぱりそのまんまにしてたら自分の心に空洞ができちゃって。ちょっとこれはなんとかしなきゃいけないんだなと思って、自分で日本に帰って来てさ。そしたら物凄い新聞記者に囲まれちゃってさ、結婚して帰って来たから。びっくり仰天しちゃって大変な記者会見になったけどさ」と振り返った。

 「俺はこれから一生懸命頑張りますから」と言ったものの、記者からは「甘い甘い!」といったヤジも飛んできたという。「やっぱり上り坂の時にはね、人がいっぱい押してくれるけど、自分が下り坂になると、くもの子を散らすようにいなくなっちゃって。もう裸になって一本の柱の上に立っているようなもんだったと思ったね」と語った。

 そんな中、加山とめぐみさんは「負けてたまるか」の思いだったと振られると、加山は「そう。そう言われてもしょうがないなっていう状況だったんだけど、その中で支えになったのが今のカミさんなんだなこれが。いいところあるんだよ」としみじみと話した。

 「とにかく頭上がんないね」とも語り、ピアノを買ってもらった際には「俺なんか涙流したね」と加山。めぐみさんは「あんた、歌歌ってね、音楽作ったりするのに楽器がなかったら生きていかれないでしょ。大変じゃない。あたしがなけなしの財布でこれ買ってあげるから」と話したとした。

 そうしてその中古ピアノからは「海 その愛」「ぼくの妹に」といった名曲が誕生。加山は「だからやっぱり目の付けどころが良かったんだね。いまだにもう何にも言えないからね」とめぐみさんに感謝した。

 加山は当時の借金については、以前出演したラジオ番組では「結局、最終的に17億、返済をし終わったよ」と話していた。

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