キヨピー 人生初の「理事長」になって気づいたこと 知らないことを知ることがどんなに大事か

[ 2023年6月14日 18:29 ]

大好きな大分のお土産『ザビエル』。これさえあれば、ご機嫌
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 【谷口キヨコのごきげん!? SOLOライフ】私、理事長というお役を仰せつかりました。人生初の大役です。令和4年度は副理事長、そして今年度は昇格? して理事長になったんです。マンションの…。昨年は9月から年末まで、大規模改修が行われました。当マンション初の大規模改修です。マンションの理事会のお役は順番に回ってくるので、これが2回目。前回も副理事長でした。そのときはまだ建ったばかりのマンション、戸数も少ないということもあって、ほぼ問題なく、たまの理事会に気楽に行って話を聞いてハンコ押して帰るイメージでした。

 しかし、今回は違います。大規模改修まっただ中、原料費や人件費、工賃の高騰、勝手に住み着いた、ならず者のハト一家(三家族も!)、白アリ発生等々、以前とは比べものにならないほどの問題が山積していたのです。のんきにもそんなことにほぼ気付いてなかったワタクシ、副理事長として久々に理事会に出席したときにその事実を知り、がくぜんとしました。

 「世の中変わった…。世知辛い…」。そうなんです。「知らなかった」では済まされないほど、状況は変化し、事態は深刻化していたのです。まさに知らぬが仏、複数のハト一家や白アリたち(こっちは三家族どころではなく、たぶん百匹単位)と同じマンションに同居していたことになります。許せない! 家賃払え! 管理費も耳をそろえて…とかではないな。彼らには出ていってもらうことにして(それもお金がかかる)、とにかく築10年超えたマンションは、これから問題が増えてお金がどんどんかかることだらけなのです。

 この段階で理事長や副理事長なんかにならなければ、実は進行している恐ろしい現実と迫りくる未来を目の当たりにせず日々生活していたと思います。うすうす気付いていたとしても、やり過ごしていた2年前の私。理事会に出て「知ってしまった」ことにより、憂鬱(ゆううつ)なことは増えたけど、うすうす気付いていた問題に対して真剣に対処しようと思えたのです。思えば久しぶりの理事会、自己紹介のときに発した「私、何も知らないので…」、「マンションのこと分からなくて…」。この言葉。ほんまにそう思ってたし「分からないことだらけなので教えてください」という意味でもありました。でも自分が住んでるところ、必死になってためたお金で買った初めての財産、それについて「知らない」って、なんて自分に対して無責任なんや! と。知ってしまった以上はマンションというか、これまでの自分に対して、これからの自分に対して無責任ではいられない。それは自分にまつわるいろいろなことにいえると思いました。

 本音をいうと「知りたくない」現実や未来…。でも。

 ちゃんと知らなきゃ対処できないんだよ~、準備もできるわけないんだよ~。うちの母のキラーワード「お母さん知らなかったわ」。困ったときに母は必ずこう言います。80代の母はこれでなんとかなる時代を生きてきたのかもしれません。父もいたし。しかし、誰もが「知っている」情報を「知らない」ことは世知辛い令和において、自分自身を生きにくくすることになってしまうかもしれません(知っていると得をして知らないと損する、みたいなことはすでにたくさんありますね)。

 「そんなこと知らないわ~」と無邪気に言えた時代は終わったのかな。だとしたら、これからSOLOライフをごきげんに過ごすためには、これまで以上に「知る」ってことがとても大切になるってことで。知りたくないこともあるんだけどな~。あれもこれも…、あ~やっぱ大変だ~。

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