役所広司　師匠・仲代達矢も祝福「お土産にシャンパンをもらいました」　カンヌ映画祭最優秀男優賞

＜カンヌ国際映画祭最優秀男優賞受賞　役所広司　日本記者クラブで会見＞会見する役所広司（撮影・郡司　修）
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　第76回カンヌ映画祭で最優秀男優賞を受賞した「PERFECT　DAYS」（原題、監督ビム・ベンダース、日本公開未定）に主演の役所広司（67）が13日、東京・内幸町の日本記者クラブで共演の田中泯（78）と会見を行った。

　帰国後、師匠である仲代達矢（90）に報告したことを明かし「玄関で拍手をしてくれて、お土産にシャンパンをもらいました」と笑顔。仲代も「怪談」（1965年）が審査員特別賞を受賞するなど、カンヌに縁があるが「“おれはもらえなかったなあ”とおっしゃっていましたが、本当に喜んでくれました」とうれしそうに話した。

　東京都渋谷区の公共トイレを改修する「The　Tokyo　Toilet」プロジェクトの世界発信として製作された作品。「これまで自分がやってきた日本映画とは全く違う形の映画で、監督がベンダースさん。夢のような仕事でした」と改めて感慨に浸った。

　その上で、今回の受賞が日本映画のさらなる躍進につながることを期待。「これからはそんなにたくさんの映画には参加できないと思うし、体力も落ちている。だから自分のできる一つずつの作品に命を懸けて、日本映画界に貢献できたらと思う」と意欲を語った。