最年少タイトル王手の藤井七段 和装での対局は「思ったより快適」、次戦へ「変わらない気持ちで」

[ 2020年6月28日 19:16 ]

藤井聡太七段
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 渡辺明棋聖(36)に藤井聡太七段(17)が挑む将棋の第91期棋聖戦5番勝負第2局が28日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、藤井七段が90手で勝ち、2連勝として最年少タイトル獲得に王手をかけた。

 これまでの最年少タイトル獲得は1990年、屋敷伸之九段(48)が作った18歳6カ月。

 8日に同所で行われた第1局ではスーツ着用で対局に臨んだ藤井だが、この日は黒の羽織、濃紺の長着、グレーのしま模様のはかまという和服姿で会場の特別対局室に登場。和装は昨年8月11日、JT杯(福岡=対三浦弘行九段)以来、322日ぶり2回目で、タイトル戦では初となった。第3局は7月9日に東京都千代田区の都市センターホテルで行われる。

 対局後、藤井は「序盤は作戦で積極的に動いたが、難しい局面が続いた。途中から(攻め合いが)激しくなったが自信はなかった」と振り返った。和装での対局については「どんな感じか分からないのもあったが、思ったより快適だった」と初めての長時間対局での着心地を語った。

 7月1、2日には2つ目のタイトル挑戦となる王位戦第1局、同9日には棋聖戦第3局と重要な戦いが待つハードスケジュールだが「休むところはしっかり休んで調子を崩さないようにしたい。(棋聖戦は)5局でひとつだと思っているので、次も変わらない気持ちで臨みたい」と気を引き締めていた。

 ▼渡辺棋聖 均衡がとれるように指していたが、一気にバタバタとダメになったような内容。差がついてしまったのでもう少しいい将棋を指さないといけない。
 

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