橋下徹氏 学校再開めぐり現学年の「3月終了はもう考えなくてもいいと今、言って」文科相に直接要求

[ 2020年5月10日 14:36 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(50)が10日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)にリモート出演し、スタジオの萩生田光一文部科学相と新型コロナウイルスの学校対策について討論した。

 小中学校などを「9月始業」に変更する案が浮上していることに関連し、橋下氏は「僕が(元)知事、(元)市長の立場で感じてるところはですね、(現在の学年を)まず3月で授業を終わらせるかどうかというところを早く結論を出していかないと」と主張。

 理由として「学校現場はですね、3月で終わりになるということになれば、とにかく感染の恐れというよりも、学校再開をとにかく早くしなきゃということになってしまう」と述べ、1学年分のカリキュラムを遂行することを優先させてしまうのではないかと危惧した。

 「だから3月で授業を終わらせなくてもいいよ、というところをまずパーンと指示を出してもらえれば、後は各地方がそれぞれの判断に応じて学校再開時期を決めると思うんです」とも。

 「そこの権限、責任があいまいで。文科省の方が(再開時期は)各自治体の判断に任せると言っておきながら、3月で授業を終了するというところが(現行制度のまま)動かなければ自治体の判断ではできないんですね」と事情を伝え、「3月終了ということは、もう考えなくてもいい、ということを今、言って頂けませんかね」と迫った。

 萩生田文科相は「今ここで言うとまた大混乱しちゃうんですけれど」と苦笑い。「文科省だけで完結する問題じゃなくて。3月(までの終業)を延ばすということになれば受験時期を考えなければならない。受験の範囲というところも考えなければならなりません。様ざまなところにアンテナをあてて対応していきたい」として、学年の終業時期に関する明言は避けた。

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