岡田晴恵教授 路上の“変死” 死後検査で陽性「こういうことが起こってくると…」

[ 2020年4月21日 08:39 ]

テレビ朝日の社屋
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 感染免疫学、公衆衛生学を専門とする白鴎大学教育学部の岡田晴恵教授が21日、テレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00~)に出演。路上などでの変死で、死後の検査で新型コロナウイルス陽性が判明するケースが増えていることに言及した。

 全国の警察が3月中旬から4月中旬までの約1カ月間に変死などとして扱った遺体のうち、埼玉、東京、神奈川、三重、兵庫5都県の計11人が新型コロナウイルスに感染していたことを取り上げた。捜査関係者によると、11人は自宅で死亡した人や路上で倒れていた人など。東京都の6人の死因は1人が感染による肺炎で、4人は感染との関連が不明。もう1人はコロナ以外の死因だったという。

 東京都足立区では9日未明、北千住駅近くの路上で60代の男性が倒れた状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。男性が救急隊員に「胸が苦しい」と話したため、死亡後にPCR検査をしたところ陽性と判明。医師は死因を新型コロナウイルスによる肺炎と判断した。

 この件について、コメントを求められた岡田教授は「路上死は武漢でこういうことがあって動画でも上がったりとかありました。まして、日本でこういうことが起きるんだなと実感している」と感想。「こういうことが起こってくると、市中感染が上がっているんだろうなと。あと、カウントされないコロナの死亡者がいるってことは肝に銘じないといけないと思っている」と続けた。

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2020年4月21日のニュース