太川陽介&蛭子能収 テレ東「旅バラ」ラストラン プロデューサー語る2人の絆「本当のコンビ」

[ 2019年12月25日 08:00 ]

25日放送の「太川蛭子の旅バラ」最終回でラストランを迎える太川陽介(左)と蛭子能収のコンビ(C)テレビ東京
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 俳優の太川陽介(60)と漫画家の蛭子能収(72)による旅バラエティー番組、テレビ東京「太川蛭子の旅バラ」(後6・30)が25日の放送をもって終了する。07年に始まった「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」から、12年間にわたって人気を集めた名コンビの解散。「ラストラン」を前に、番組を手掛ける同局制作局の木村健作プロデューサーに話を聞いた。

 07年から17年まで放送された「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を基に、19年4月からレギュラー化された同番組。「蛭子さんが現在の太川さんと同じ60歳の時に『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』が始まって12年。蛭子さんがロケでかなり辛そうなこともあって、今回でお2人でのバス旅は終了となりました。こちらとしてもすごく残念です」と木村プロデューサー自身も終了を惜しむ。

 番組側は4月からのレギュラー化にあたり、蛭子の体力面を考慮したルール変更を行った。路線バスのみを使うルールから、タクシー利用をOKに。このルール変更がスタッフも予想しなかった効果を生んだという。

 「タクシーを使えるようになり、ルートのバリエーションが増えましたね。県境を越える際などに以前だと選んでいなかったルートも選べて、旅の選択肢が増えました。あと、タクシーがなかなか来なかったりなどのトラブルもあって、車内で太川さんと蛭子さんが険悪な雰囲気になったりもしましたね(笑い)。ルール変更がプラスに転んでくれたと思います」

 ロケの最中には、太川・蛭子コンビが12年間で築き上げた“絆”を感じる場面も多かった。「お互いに信頼していて、沈黙も苦じゃないように映りました。蛭子さんが太川さんに任せるところを任せて“あうんの呼吸”を見せてくれる。12年も一緒に旅をしていますから、もう本当のコンビですよね」。

 今後、太川が別の芸能人とコンビを組んで「バス旅」を行う可能性について聞くと、「視聴者の方からも“他の方と組んで番組を続けてください”という声を頂いています。こちらとしても、やりたい気持ちはあります」と前向きな姿勢を示す。だが「誰を選んでも蛭子さんと比較されてしまうので、そこは慎重に考えないといけないですよね。蛭子さんほどの人はなかなかいないですから」と笑う。

 「お2人には“本当にお疲れ様でした”としか言えないですね。“テレ東っぽさ”のフォーマットになるような番組にしてくれたお2人の功績は偉大です」と感謝する木村プロデューサー。「最後のロケはお2人とも楽しそうでした。蛭子さんが、太川さんにどのタイミングで“ありがとう”を言おうかとうかがっていたり…。ジーンとくる場面もありますね」と最終回の見どころを語った。

 「ラストラン」の舞台は福島・郡山~山形・銀山温泉。最終回ということでマドンナ(女性ゲスト)は3人登場する。木村プロデューサーは「蛭子さんが過去のバス旅で共演した方の中から、もう一度一緒に旅をしたい方を聞いて、その3人に出演していただきました。誰が登場するのか予想しながら楽しんでいただければうれしいです」と呼びかけた。

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