「イッテQ!」祭り企画“やらせ疑惑” BPO「放送倫理違反があったと言わざるを得ない」

[ 2019年7月5日 14:29 ]

日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」について会見するBPOの放送倫理検証委員会
Photo By 提供写真

 日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」(日曜後7・58)の放送内容にでっち上げの疑いがあるとして審議してきた放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は5日の記者会見で、「放送倫理違反があったと言わざるを得ないと判断した」と発表した。

 審議の対象となったのは、「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」のコーナーで、2018年5月20日に「ラオスでの祭り」として放送された「橋祭り」と、2017年2月12日に「タイでの祭り」として放送された「カリフラワー祭り」の2つの企画。内容について、「祭り」は番組の企画であり、でっち上げの疑いがあると週刊文春が報じ、日本テレビは「現地からの提案を受けて成立したもので、番組サイドで企画したり、セットなどを設置した事実はない」と否定。その後「祭り企画をめぐり、みなさまに疑念を抱かせ、ご心配をおかけする事態に至ったことについて深くお詫び申し上げます」と謝罪した上で当面、「祭り企画」を中止した。

 委員会は、「2つの『祭り』は、番組のために現地で用意したものであった」と判断。現地コーディネーターが撮影用に紹介してきたものを、番組制作側が過去の開催実績を問い合わせずにロケに至ったとしている。ただ、十分な確認をしないままに、「年に一度の」「前年王者」「今年も優勝の呼び声高い強豪」などのナレーションやスーパーをかぶせて、「出演者が、もともとある祭りに参加しているように視聴者を誘導した」と指摘。この点で「多くの視聴者が番組に求める約束に反したものだったと言われても仕方がない」として、視聴者を裏切ったと結論づけた。

 これまで委員会は制作経緯を知る必要があるとして、日本テレビに対して報告書と同録DVDの提出を求めた上で討議。この二つの「祭り企画」以外にも確認したい放送内容があるとして追加の報告書を求めて討議を続け、今年1月11日の委員会で審議入りすることを決めた。これまで番組制作者からヒアリングを行うなどして審議を進めてきた。

 その中で過去111回の「祭り企画」を調査。今回問題とされなかった109回の中にも、「安易なナレーション」が番組初期からみられたという。「タレントが『祭り』で頑張っている姿を見せられればいい。その舞台は重要なものではないという意識が制作者の間で芽生え、定着してしまったのではないか」との見方も示した。そして「『イッテQ!』という番組の意欲的なバラエティー作りの姿勢と比べて、残念な演出と言うほかなく、緻密な設計と計算が足りなかったことは否めない」との見解をまとめた。

 日本テレビ側は「祭り企画」について再開したい意志を示したという。委員会は「時期については明確ではなかった」とした上で、「再開の折には、視聴者はより敏感な目を持って画面の前に座るだろう。その視線を取り込み、さらにはその視線にツッコミを入れるくらいに完成度の高い『祭り』に出会えることを期待する」との意見も添えた。

 日本テレビはBPOの判断を受けて、番組公式サイトを通じ「本日のBPOの意見を真摯に受け止め、今後の番組制作にいかしてまいります」とコメントを発表した。

 同番組をめぐっては、6月22日の宮城県ロケで、お笑いコンビ「フォーリンラブ」のバービー(35)がダンスを披露中に左足アキレス腱を断裂。5月24日にもお笑いタレントみやぞん(34)がインドでロケ中に足首を骨折し全治約2カ月の重傷を負うなど、トラブルが相次いでいる。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「嵐」特集記事

2019年7月5日のニュース