日テレ、「イッテQ」BPO意見受け謝罪 同企画再開は「自信を持ってお伝えできる態勢が整い次第」

[ 2019年7月5日 17:36 ]

日本テレビ社屋
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 日本テレビは5日、「世界の果てまでイッテQ!」(日曜後7・58)の放送内容にでっち上げの疑いがあるとして審議してきた放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が「放送倫理違反があったと言わざるを得ないと判断した」とする意見を受けてコメントを発表。「誤ったナレーションなどで、事実と異なる情報を視聴者に伝えてしまったことにつきまして、お詫び申し上げます」と謝罪。「祭り企画」については「自信を持ってお伝えできる態勢が整い次第、再開したい」とした。

 審議の対象となった2件は、「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」のコーナーで、2018年5月20日に「ラオスでの祭り」として放送された「橋祭り」と、2017年2月12日に「タイでの祭り」として放送された「カリフラワー祭り」の2つの企画。同委員会は「放送倫理違反があったと言わざるを得ない」と判断した。

 「祭り企画」はこれまで111回放送されており、日本テレビは審議対象分の2件を除く109回について自主的に調査し、同委員会に報告。111件のうち、2つの祭りに限らず、祭り企画の放送に至るプロセスに「『祭り』の成立過程についての把握が不十分だった」「誤ったナレーションで説明をした」と反省すべき点があったと説明。「今回『祭り』の成立過程についての把握を十分にせず、誤ったナレーションなどで、事実と異なる情報を、視聴者のみなさまに伝えてしまったことにつきまして、お詫び申し上げます」と謝罪した。

 調査では109回の祭りのうち19件でOA上の表現(ナレーション)に誤りや不備、安全対策や撮影許可の事情で開催場所の変更、ルールやコースのアレンジ、開催時期の変更などを行った企画があったとした。

 同企画の今後については「イッテQ!『祭り企画』は、お祭り男が本気で挑戦する姿をお見せし、その中で起こる人間ドラマや、笑いと感動をみせることが目的です。我々に、祭りのねつ造や、でっち上げをする意図はありませんでした。『祭り企画』については、自信を持ってお伝えできる態勢が整い次第、再開したいと思っております」と説明した。

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2019年7月5日のニュース