「なつぞら」今度は「本日も晴天なり」の原日出子が登場「光栄」千遥の養母 歴代朝ドラヒロイン続々8人目

[ 2019年7月5日 08:15 ]

連続テレビ小説「なつぞら」第83話に出演した原日出子(C)NHK
Photo By 提供写真

 1981年後期のNHK連続テレビ小説第28作「本日も晴天なり」のヒロインを務めた女優の原日出子(59)が5日放送の朝ドラ100作目「なつぞら」(月~土曜前8・00)第83話に出演。ヒロイン・奥原なつ(広瀬すず)の生き別れた妹・千遥(清原果耶)の養母役として登場した。節目の100作目とあり、「なつぞら」には歴代朝ドラヒロインが次々に起用されて話題を呼んでいるが、今回ついに8人目となった。

 放送前に出演が発表された松嶋菜々子(45)は96年前期第54作「ひまわり」、小林綾子(46)は83~84年第31作「おしん」、山口智子(54)は88年後期第41作「純ちゃんの応援歌」、比嘉愛未(33)は07年前期第76作「どんど晴れ」、貫地谷しほり(33)は07年後期第77作「ちりとてちん」のヒロイン。4月2日に放送された「なつぞら」第2話に61年の朝ドラ第1作「娘と私」のヒロイン・北林早苗(75)、4月5日に放送された第5話に96年後期第55作「ふたりっ子」のヒロイン・岩崎ひろみ(42)が登場。今回の原で、朝ドラヒロイン経験者が8人集結した。

 「なつぞら」は女優の広瀬すず(21)がヒロインを務め、大河ドラマ「風林火山」などで知られる脚本家の大森寿美男氏(51)が03年後期「てるてる家族」に続く朝ドラ2作目を手掛けるオリジナル作品。戦争で両親を亡くし、北海道・十勝の酪農家に引き取られた少女・奥原なつ(広瀬)が、高校卒業後に上京してアニメーターとして瑞々しい感性を発揮していく姿を描く。

 原が演じたのは千遥が引き取られた置屋の女将で、のちに千遥の養母となった光山なほ子役。「連続テレビ小説100作目という記念すべき作品に出演させていただき、光栄です。私も女優デビューして40年目を迎え、今もこうして仕事を続けていられるのはヒロインを演じさせていただいたおかげだと思っております。『なつぞら』感謝という気持ちで出演させていただきました」と喜んだ。

 原がヒロインを務めた「本日も晴天なり」は戦時下、NHKのアナウンサーを務め、戦後、ルポライター、作家へと転身するヒロイン・元子の成長を描いた。原の朝ドラ出演は98年前期「天うらら」以来21年ぶり3作目。

 歴代朝ドラヒロインの続々出演について、制作統括の磯智明チーフプロデューサーは「これはもう、ここまで続いた99作へのリスペクトです。素晴らしい作品を作ってきた先輩たちに対する尊敬の念と同時に、100作目まで続いたのは視聴者の皆さんがいらっしゃったからこそ。視聴者の皆さんへのカーテンコール(演劇などで終演後に出演者らがステージ上に現れ、あいさつ。観客の拍手や声援に応えること)という思いもあります」と説明。

 「『あの作品の時は、こういう生活をしていた』というように、“朝ドラ”は視聴者の皆さんの思い出とつながっている部分もあると思います。歴代ヒロインの方々を今、ご覧になれば新鮮に映るところもあるだろうし、今回の100作目を機に“朝ドラ”をより好きになっていただくきっかけとなればと思います」と期待している。今後も歴代朝ドラヒロインの出演があるのか、注目される。

続きを表示

2019年7月5日のニュース