フジ社長 月9「ラジハ」好成績に「大きな喜び」 今後の月9も発展途上

[ 2019年7月5日 16:26 ]

フジテレビ社屋
Photo By スポニチ

 フジテレビの遠藤龍之介社長(63)が5日、東京・台場の同局で定例会見を行い、4月クールの“月9”ドラマ「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」(月曜後9・00)の好成績に「大きな喜び」と笑みを浮かべた。

 同作は俳優の窪田正孝(30)が同枠で初めて主演を務めた医療ドラマで、主人公の放射線技師・五十嵐唯織(窪田)らが患者の“視えない病”を見つけ出し、命を救う姿を描いた。最終回で最高の13・8%、全11話の期間平均は12・1%を獲得した(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 遠藤社長は4月クールの総括を聞かれ、「何と言っても月曜9時『ラジエーションハウス』が後半に向かって視聴率が伸びまして。後半は13%台を連発して、全11話の平均は12・1%という高い成績をいただいた。総合視聴率では全話平均19・8%で4月クールの民放連続ドラマでトップとなった」とほくほく顔。好評を受けて6月24日に放送した「特別編~旅立ち~」も15・6%を記録しており、「特別編も総合(視聴率)23・4%と非常に、大好評のまま終えることができたことに大きな喜びを感じています。命を扱う医療現場に関わらず、見やすくて温かい新しい医療ドラマに仕上がったのではないかと思っております」と満足感を口にした。

 成功の要因について、石原隆取締役は「たくさんある医療ものの中で“ラジエーションハウス”を扱ったという、医療物としては企画がユニークだったこと。その脚本、演出を含めて、何層にも重なったストーリー、要素で、完成度高く作ることができたかな」と分析。「しり上がりに数字が上がっていったのは非常に嬉しい結果でありました」と充実感をのぞかせた。

 かつての看板枠でありながら、ここ数年は厳しい結果が続いた時期もあった“月9”。「視聴率においてもジャンルにおいても刻々と視聴者の支持は変わっていくと思う。ここ数年、月曜9時のドラマは厳しい視聴率を出していた時期もありました。その間に、我々としても編成、制作を中心としても次に当たるのは何かというのを模索してきたつもり。今後もまだ発展途上にいると思う。ドラマの企画においてユニークさを失ってしまうと、視聴者からもそっぽを向かれてしまうと思っている」としたうえで「今後も視聴者に愛される、油断させない新しい企画を出していきたい」と自信を見せた。

続きを表示

2019年7月5日のニュース