藤井七段 久保九段下し竜王戦挑戦者決定3番勝負進出まであと2、熱闘184手

[ 2019年7月6日 00:19 ]

大阪市の関西将棋会館で指されている竜王線決勝トーナメント3回戦。久保利明九段(手前)を破った藤井聡太七段
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が5日、大阪市の関西将棋会館で指された竜王戦決勝トーナメント3回戦で久保利明九段(43)に184手で勝利。決勝(挑戦者決定3番勝負)進出まであと2勝とした。

 前王将の実力者、久保との対局は2度目。終局時間は対極開始から13時間以上が経過した午後11時23分になっていた。ともに1分将棋にもつれ込む大激戦で「切羽詰まってミスが続いてしまった。最後の方は負けにしてしまったと思った」と声を震わせたが、何とか敗れた前回の雪辱を果たした。

 次の準々決勝は、19日に17歳の誕生日を迎えた直後の23日。相手は最強棋士の1人とされる豊島将之3冠(名人、王位、棋聖)だが「この舞台で戦えるのは非常に楽しみ。いい将棋を指せれば」。タイトル挑戦に向けて避けては通れない“名人撃破”へ、心を奮い立たせていた。

 豊島に勝てば準決勝で、タイトル通算22期を誇るトップ棋士の渡辺明2冠(王将、棋王)が待ち受ける。この2人を倒せば、別ブロックを勝ち上がった棋士との3番勝負の決勝に進み、2勝すれば冠保持者の広瀬章人竜王に挑戦できる。悲願のタイトル獲得までは厳しい道のりがまだ待ち受けている。

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2019年7月5日のニュース