NGT12人がファンと私的交流 山口真帆暴行事件で第3者委が調査報告書

[ 2019年3月22日 05:30 ]

NGT48の山口真帆
Photo By 提供写真

 NGT48の山口真帆(23)が昨年12月8日、暴行被害に遭った事件で、48グループを運営する「AKS」は21日、公式サイトで第三者委員会の調査報告書を発表した。他のメンバーの加害行為は認められないと結論づけたが、ファンとメンバーが私的に交流していた事実を認め、問題視。メンバーへの聴取では、ファンとつながっているメンバーとして12人もの名前が挙がったという。

 弁護士3人による第三者委員会は、山口や他のメンバーらに対し、面談や書面による調査を行った。

 メンバーとファンとの不適切な関係が事件の背景にあると山口は指摘していたが、委員会からも裏付けられるような事実が明らかになった。

 調査の中で各メンバーから話を聞いた結果、グループ全41人のうち36人が、他のメンバーがファンとつながっていると“チクった”。その際に12人の名前が具体的に挙がったという。委員会は「噂レベルではなく、事実として垣間見ることができた」とファンとの関係について問題視した。

 山口は事件に関してメンバー3人の名前(報告書ではA、B、Cの表記)を列挙。Aは「(事件当日、山口の)帰宅時間を教えた」、Bは「自宅の場所を教えた」、Cは「部屋に行けとそそのかした」とした。Cについては“犯行予告”への関わりも指摘。事件の約2カ月前の昨年10月7日、握手会で山口は事件を起こした男2人のうちの一人から「Cがおまえの家に行けってめっちゃ言ってくるんだけど」などと言われていたという。

 昨年12月、実際にこの男ともう一人の男が山口の家に現れた。この時、暴行を受けた山口が警察に電話しようとしたところ、男が阻止して「メンバーに提案されて、やったことだから」と話し、A、B、Cの名前を挙げたという。山口は直後、この件に関与しているメンバーを聞き出すために事件を起こした男2人らと公園に移動し、その後、話し合った。

 委員会は最終的に「メンバーが関与した事実は認められなかった」と結論。Cについては、C自身と、事件を起こした男らが関与を否定したほか、警察の捜査でも立件されておらず、委員会は「関与を示す証拠を確認できなかった」とした。

 AKSは報告書を受け男らに民事上の法的措置を検討することを明らかにした。きょう22日には新潟市内で報告書に関する説明会を行う。現在、山口は休業中。NGTのグループ活動も劇場公演が滞っている状況だけに説明会を経て改善に向かうか注目される。

 ◆NGT48暴行事件経過
 ▼18年12月8日 帰宅した山口が部屋の前で男2人から暴行被害を受ける
 ▼9日 山口を暴行した疑いで新潟県警が男2人を逮捕
 ▼28日 男2人は不起訴処分に
 ▼19年1月8日 山口が動画配信サイトで事件を告発
 ▼10日 山口が劇場公演に出演しファンに謝罪
 ▼11日 運営会社がNGT劇場支配人を今村悦朗氏から早川麻依子氏とする人事異動を決定
 ▼14日 運営責任者らが山口の告発から6日後に初めて会見し謝罪
 ▼2月1日 事件を調査する第三者委員会を設置
 ▼9日 約1カ月ぶりに正規メンバーが出演する公演を再開。山口は出演せず
 ▼3月6日 今村氏とAKB劇場支配人の細井孝宏氏らが談笑しながら会食する姿がSNSでアップされる
 ▼7日 第三者委員会が調査中の今村氏がいたことから批判の声が上がり運営会社が今村氏の契約解除と細井氏の支配人退任を発表

続きを表示

2019年3月22日のニュース