原由子 サザンの曲でリードボーカルとして初の映画主題歌 黒木華「本当にすてき」

[ 2018年7月27日 04:00 ]

映画「ビブリア古書堂の事件手帖」の主題歌を担当するサザンオールスターズ。リードボーカルは原由子(右端)
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 ロックバンド「サザンオールスターズ」が、原由子(61)のリードボーカルで初めて映画主題歌を担当する。新曲「北鎌倉の思い出」で、黒木華(28)と野村周平(24)のダブル主演映画「ビブリア古書堂の事件手帖」(監督三島有紀子、11月1日公開)の主題歌となる。

 鎌倉がつないだ縁だった。映画は古書をめぐる謎や秘密を解き明かしていくミステリーで、舞台が神奈川県鎌倉市。プロデューサーが主題歌を検討した際、頭に浮かんだのが85年のサザンのアルバム「KAMAKURA」。特に原がリードボーカルをとった「鎌倉物語」が大好きで「原さんのボーカルで曲を作っていただきたい」と依頼した。

 鎌倉学園高校出身の桑田佳祐(62)が書き下ろしたのは、古都に吹くさわやかな風のような一曲。豊かな自然の描写とともに、映画の物語の根底にある「時空を超えて行き来する愛する人への思い」を表現。原の温かい声にマッチする、やさしいメロディーを作り上げた。

 原がボーカルを務めたサザンの曲には「私はピアノ」「そんなヒロシに騙されて」「唐人物語」などがあるが、映画主題歌は初めて。曲を聴いた黒木は「鎌倉に吹いてくる風のような声が本当にすてき」、野村も「聴いているだけで心が休まる」と感激している。

 同曲は、既に60万枚以上の出荷が決まっているアルバム「海のOh,Yeah!!」(来月1日発売)に収録。映画の公開が待ち遠しくなりそうだ。

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2018年7月27日のニュース