勘九郎&七之助「父を感じて」 2カ月連続で勘三郎さん七回忌追善興行

[ 2018年7月27日 05:30 ]

父の中村勘三郎さんの写真と記念撮影に臨む中村勘九郎(右)と中村七之助(撮影・三島 英忠)
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 歌舞伎俳優の中村勘九郎(36)、中村七之助(35)兄弟が26日、都内で会見し、2012年に死去した父・勘三郎さん(享年57)の七回忌追善興行を発表した。10月に東京・歌舞伎座で、11月には浅草寺境内に芝居小屋・平成中村座を設営して行う。歌舞伎座と平成中村座で2カ月連続公演を行うのは初めて。

 平成中村座は勘三郎さんが江戸時代と同じような空間で芝居を、と立ち上げた。歌舞伎座は言わずと知れた聖地。その両方で続けて公演することに七之助は「父も喜んでいると思う」としみじみ。勘九郎は「興行全体のことを考えながら人の心に残る芝居をしていた。本当に尊敬している」と父への思いをあらためて口にした。演目には「大江山酒呑童子」や「佐倉義民伝」など勘三郎さんが愛したものがズラリ。「私たち兄弟は極度のファザコン」と言う勘九郎は「僕たちのフィルターを通して父を感じてほしい」と語った。

 共演者も豪華。10月の歌舞伎座には松本白鸚(75)片岡仁左衛門(74)坂東玉三郎(68)、11月の平成中村座には中村芝翫(52)らが名を連ねる。「父が大好きだった方たちが力を添えてくれる」と勘九郎。七之助も「命懸けで務めます」と意気込んだ。

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2018年7月27日のニュース