綾瀬はるか「ついに来た」母親役…「無表情で感情伝える」新境地に挑戦

[ 2018年7月10日 08:30 ]

新ドラマ「義母と娘のブルース」に主演する綾瀬はるか(C)TBS
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 TBS新ドラマ「義母と娘のブルース」(火曜後10・00)が10日、いよいよスタートする。本格的な母親役に初挑戦となる綾瀬はるか(33)が演じるのは無敵のキャリアウーマン・亜希子。同局「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)「JIN―仁―」(09、11年)などでタッグを組んだ森下佳子氏が脚本を務める本作品で、無表情でありながら、誰よりも一生懸命な義母を演じる難しさ、やりがいを綾瀬本人に聞いた。

◆娘との関係に四苦八苦…亜希子の一生懸命さに共感「皆好きになると思う」

 綾瀬はるかが義母になる。本格的な母親役は今回が初めてとなる綾瀬は「『あぁ、そうか!もう、そういう役のオファーが来る年齢になったのか。ついに来た』と思いましたね」と笑いながらオファーを受けた時の心境を振り返る。

 綾瀬が演じるのは結婚相手・良一(竹野内豊)の8歳の連れ子との関係に四苦八苦するキャリアウーマン。33歳の若さで部長となったエリートでありながら、義娘との初対面時にふりがな入りの名刺を渡し、娘が不機嫌になった時には取引先にわびを入れるように土下座する天然な一面も。綾瀬は「誰よりも真面目で一生懸命で、本当に信頼できる人だと思いました。一生懸命さが面白くもあり、心打たれる部分でもあります。皆が好きになる、応援したくなる女性だと思います」とキャラクターの印象を語る。

◆“前のめりの無表情”で感情を表現 無表情なキャラクターに苦戦「やりがいある」

 亜希子のもう1つの特徴は無表情であること。表情豊かな綾瀬にとっては難役に思われるが、「サイボーグ役はやったことありますが、それはまた別ですよね(笑)。今まで演じたことがない女性だと思います。だからこそ、演じていてすごく面白い。迷うこともありますが、やりがいがあります」と意欲を強調し、満面の笑み。「無表情だけど感情がないわけではなくて、一生懸命さゆえの無表情。だから、ただ無表情でセリフを言うのではなく、“前のめりの無表情”を意識しています」と演技の骨子を明かした。

 ドラマの脚本を担当する森下氏は、「世界の中心で、愛をさけぶ」「JIN―仁―」などでもタッグを組んだ綾瀬の最大の武器を「生まれ持った表情筋」と表現し、「役の感情が大衆に伝わりやすい演技ができる強みがある」と分析。綾瀬にも「亜希子は無表情だけど、そこに秘めている感情を伝えてほしい」と話をしたという。綾瀬本人も自身の“武器”について「自分では分からないですけど、そうなのかもしれないですね(笑)」とおどけつつ、「たしかに、(顔の表情から感情が)分かりやすいと言われます」と自覚を語る。

 無表情で感情を伝える―。この新境地に、綾瀬は「やはり気持ちと顔は一致してしまうので、モニターで何度も確認しながら慎重に演じています。思っていたより(表情に)出ているな…と感じることが多いので、難しさも感じています」と奮闘中。これまでも数々の作品で、多くのキャラクターを天性の表情筋を活かして情感豊かに演じてきた綾瀬が今回、どのように“無表情”を演じきるのか。「無表情な人が、初めて泣く、初めて笑う場面はすごく大切なポイントになると思うので、今から演じるのがすごく楽しみ」と亜希子の感情が爆発するシーンも見逃せない。火曜日の夜は綾瀬演じる無敵のキャリアウーマン・亜希子の表情から目が離せなくなりそうだ。

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2018年7月10日のニュース