栗原小巻「つらくてめまいが…」 加藤剛さん悼む声、続々と

[ 2018年7月10日 05:30 ]

胆のうがんで亡くなった加藤剛さん
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 加藤剛さんと映画「忍ぶ川」などで共演した女優の栗原小巻(73)はスポニチ本紙の電話取材に「今は、ただただつらくてめまいがします」と、涙をこらえるように話した。俳優座の養成所時代から先輩後輩の関係で「監督さんと剛さんと私で“ああでもない、こうでもない”とたくさん話して一緒にシーンを撮ったことが何よりの思い出です」と振り返った。

 映画「砂の器」やドラマ「大岡越前」で共演した森田健作千葉県知事(68)は「自分の俳優人生において、こんなに仕事もプライベートも誠実で真面目な人にお目にかかったことはございません」と人柄を偲(しの)んだ。「大岡越前」で共演した西郷輝彦(71)は「あの凜(りん)としたお姿はまさに剛さんの大岡越前。誰もまねることはできません」と回想。「仲良しの無我は先に黄泉(よみ)の国へ行きました。どうぞ仲良く本読みでもいかがですか?」と加藤さんの盟友で11年に亡くなった竹脇無我さんの名前を挙げ、思いをはせた。

 ▼吉永小百合 NHKのドラマ「わが心のかもめ」(66年3月)で初めてご一緒したとき、剛さんのあまりの美しさにうっとりしてしまいました。その後すぐに「また逢う日まで」(フジ、66年4月放送)でも共演させていただき…真面目で素敵でした。

 ▼里見浩太朗 「水戸黄門」で「助さん」をやる前に、僕は「大岡越前」(第1〜3部)に「纏(まとい)持ちの政吉」という町火消し役で出演していたんです。剛さんとはそこからの付き合いで、同じ静岡県の出身。こんなにきれいな顏があるのかと思うくらいの二枚目で、性格も温厚。本当に立派な人でした。

 ▼東山紀之(大岡越前で共演) 撮影中には食事をご一緒させていただき、俳優陣を前にさまざまな話をしてくださった時に、新しい大岡越前を認めてくださったようにも思いました。その時の優しいまなざしは今でも忘れられません。

 ▼綾瀬はるか(映画「今夜、ロマンス劇場で」で共演) 昨年の6月に映画で共演させていただきました。撮影現場ではとても穏やかで、優しく接してくださいました。加藤さんがクランクアップされた日の優しい笑顔を思い出します。

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