歌丸さんの遺志継ぐ…春風亭昇太「後に続くものが頑張らないと」

[ 2018年7月3日 14:06 ]

会見した(左から)春風亭昇太、三遊亭小遊三、桂米助、桂歌春
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 落語家の桂歌丸さんが2日、慢性閉塞性肺疾患のため横浜市内の病院で死去したことを受け、歌丸さんが会長を務めていた落語芸術協会で、今年6月から会長代行を務める三遊亭小遊三(71)、同協会の理事を務める春風亭昇太(56)、歌丸さんの弟弟子となる桂米助(70)、一番弟子となる桂歌春(68)が会見を行った。

 歌丸さんは落語芸術協会の会長職のまま、他界した。昇太は「協会のことはすごく考えてくれていて、歌丸師匠があまり表に出られないので、会長の座を譲りたいとはおっしゃっていたみたいですけど、ついつい協会の顔なのでとお願いしますと言っていたんです」としみじみ。その言葉に、歌春は「小遊三さんにお願いしたいと私は聞いた」と一言。現在、副会長と会長代行を兼務する小遊三は「この間の総会で、歌丸師匠の体調が良くないので、私が会長代行を来年の総会の前日まで何がなんでもやるというのは歌丸師匠にも事務局長を通じて報告している。歌丸師匠にも了解をいただいているので、その点はなんの心配もしていないと思う」とし、「来年の6月には再出発。それまではみんなで力を合わせて頑張ろうかなと思う」とした。

 会長不在のままとなるが、小遊三は「代行取れますね?」との問いかけに「いやいや、取れないです。取らないですよ」とキッパリ。「会長がお亡くなりになったということで、別にその…誰が会長にということじゃなくても務まるの協会です。どうぞご心配なく」と続け、「そのために理事会がある。そうそうたるメンバーが熱い議論を交わしている。皆さんの総意で進めていけば何の問題もありません」とし、「来年の6月までには大きな看板が無くなったことを取り返して、再出発します。それまではみんなで力を合わせて頑張ろうかなと思う」と続け、あくまでも6月まではこのままの体制で行くことを強調した。

 歌丸さんは後任として、小遊三、昇太、米助の名前を挙げたとされるが、小遊三は「直接呼ばれて言われた覚えも、個々に言われた覚えもありません」。これには米助も「その通りです」と同調した。今後について、米助は「お客さんを集めて素晴らしい動員力があった。こういう時こそ、落語芸術協会一丸となって、ピンチをチャンスに変えて、みんなで戦って、いかにお客さんが来てくれるかを見ていきたい」。歌春も「落語を残すのは落語家の仕事だけど、お客さまを残すことも落語家の大きな仕事だと言っていた。おかげさまで、寄席にもお客さんがたくさん来ています。リピーターを確実に増やしていくのも歌丸の願いじゃないかと思っております」と呼びかけた。

 そんな中、「歌丸師匠が落語を壊さないようにしてくださいとおっしゃっていた。今、古典落語に新しいギャグを入れるというのが流行っているんです。それを憂いていたのかなと思う」と明かした昇太。「落語家は個々が演出家でもあるので、それぞれがそれぞの考えてやっているので、いろんなタイプの落語家が出ることによって、今、いい感じになっているので、歌丸師匠のように古典落語を新しいギャグとか入れずにやる方がいなくなったというのは損失ではあると思うが、後輩やお弟子さんのように同じ考えの人もたくさんいると思う。歌丸師匠が亡くなったということで、落語会の損失というふうになってしまってはいけないと思っている。ますますこれから後に続くものが頑張っていかないといけない」と力を込めた。

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