うかつだったと…大林宣彦監督 高畑さんは「映画で平和をつくる意思が明快だった」

[ 2018年4月7日 08:40 ]

高畑勲監督死去

花束を持って舞台挨拶を行った大林宣彦監督
Photo By スポニチ

 「火垂るの墓」など数々の名作を手掛けたアニメーション映画監督の高畑勲さんが5日午前1時19分、肺がんのため東京都内の病院で死去した。82歳。大林宣彦監督(80)は「映画で平和をつくる意思が明快だった」と同世代の高畑さんを悼んだ。

   ××  ××  ××  

 最後に連絡を取ったのは、昨年12月の僕の映画「花筐/HANAGATAMI」の初日のころ。うちの恭子さん(妻)に連絡があり「大林さんは元気でいいね」と花を贈ってくれた。その花束を持って僕は舞台あいさつに上がったんですよ。

 思い起こされるのは2〜3年前、一緒に映画賞を受賞した。そのときに高畑さんは「あ〜大林さん、うかつだったね。僕たちがうかつだったから、日本がこんな戦争をする国に戻ってしまった」と言うんだ。今の日本を大変心配していた。僕たちは敗戦後の国造りを任された世代。あの戦争を経験した大人たちはしゃべれなかった。僕たち子供だった世代が語り継ぐべきだったのに「ノンポリ」として過ごしてしまった。それを高畑さんは悔やんでいた。

 高畑さんの作品は決して見て楽しいだけのアニメーションではなかった。つらいけどつらさを乗り越えていくことを教えてくれた。映画で平和をつくる意思が明快だった。同じ世代の大変大切なパートナーを失ったと思うと無力感が募る。(談)

続きを表示

「美脚」特集記事

「連続テレビ小説「スカーレット」」特集記事

2018年4月7日のニュース