ダンプ松本の“竹刀芸”健在、百戦錬磨だからこその“隠れた技”

[ 2018年2月6日 11:45 ]

“竹刀芸”健在のダンプ松本
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 プロレスラーのダンプ松本(57)の“竹刀芸”が健在だ。

 1980年代の人気番組「夕やけニャンニャン」(フジテレビ)で、片岡鶴太郎(63)、番組から生まれたアイドルグループ「おニャン子クラブ」のメンバーに向かって竹刀を振り回し、泣くほど怖がらせていた番組の名物。

 当時、女子プロレスブームでヒール役のスターだったダンプは分刻みのスケジュールをこなしていたという。

 約30年がたった今、「夕やけニャンニャンに出演した後、試合会場に直行しないと間に合わなかったから“(暴れて)すみませんでした”と言う時間もなかった」と振り返っている。だからこそ、あの時、スタジオにいた出演者が感じた恐怖はリアルで、それが視聴者をハラハラさせたようだ。

 この伝説の竹刀芸を見る機会があった。

 1月7日、芸能事務所「ベリーベリープロダクション」制作の公開生放送番組「アイドルにさせといて!」(隔週日曜、FRESH!By CyberAgentで放送)のスタジオに突然、ダンプが登場。

 「夕やけニャンニャン」のデジャブのように、竹刀を振り回し、音をたてながら、逃げ惑うアイドルたちを追い回した。ど迫力に記者も驚いたが、よく見てみると、百戦錬磨のダンプだからこそ、隠し持っている技があるように思えた。

 椅子や机に竹刀を振り落とし、バーン、ドーンと音を響かせ、前に進んで行きながら、壊れたり、ひび割れているものは何一つない。また、壁にはってあった番組のポスターの角部分がはがれた時には、そこを竹刀でさりげなく押さえ、元の状態に戻すことさえもしていた。

 芸能関係者は「ダンプさんはプロ。壊れずに音が出る机や椅子を瞬時に判断して叩いているはずです」と感心しながら話していた。

 「アイドルにさせといて!」は新人アイドルによる情報発信番組。新人発掘コーナー「アイドルを探せ!」もあり“平成の夕ニャン”になることを目指している。80年代の夕ニャンでダンプは、アイドルたちに気合を入れるために竹刀を振り回していた。「アイドルにさせといて!」でもその気持ちは同じのようで、大暴れの後は「自分もお客さんが少なかった若い時を思い出して、初心に戻れる。今が一番大変な時だから、負けないでほしい」とエールを送っていた。

 “こわ優しい”ダンプだからこそ生まれる激励法。これからも求められる職人芸になりそうだ。(記者コラム)

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