難役挑戦の中谷美紀に視聴者も注目 東野圭吾×WOWOW「片想い」

[ 2017年10月27日 17:09 ]

連続ドラマW 東野圭吾「片想い」
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 中谷美紀が性同一性障害の主人公という難役に挑む話題のドラマ、「連続ドラマW 東野圭吾『片想い』」(WOWOWプライム、毎週土曜よる10時)が21日にスタート。視聴者からの評価も上々だ。

 人気作家東野圭吾の同名小説が原作のドラマ化で、同局とのタッグは「宿命」(04年・藤木直人主演)からこれで6作目。中でも今作は“ジェンダー(性)”をテーマに、性同一性障害の主人公が告白した殺人の真相を、登場人物のそれぞれの立場から追っていく挑戦的なミステリーだ。

 中谷美紀はこのために髪をバッサリ切ってショートカットにし、筋力トレーニングで男性へより近づけるなどの身体的な役作りだけでなく、男として生きることを決めた覚悟や、事件のカギを握るミステリアスなオーラもまとう難解なキャラクターを巧みに演じている。登場人物は主人公が大学時代にマネージャーとして所属していたアメリカンフットボール部のチームメイトが中心で、共演は主人公を守ろうと奔走するスポーツライターに桐谷健太、その妻で主人公が長年片思いをしていた相手に国仲涼子、新聞記者として真相を追う大谷亮平、かつての恋人役に鈴木浩介など個性豊かな俳優陣にも注目の作品だ。

 WOWOW加入者を対象とした番組視聴アンケート「WOWOWウォッチャー」(データニュース社、毎日1000人にアンケート)によると、「読んだ本を思い出しながらみた。映像で見ると想像と違う所もあるが楽しみ」(68歳男性)、「原作を読んで苦しい内容だと思った。一回目で導入部ですが、体と心が違うという難しさを感じる」(58歳女性)など、人気作家とあって原作既読の視聴者も多く、その視聴者も引き込まれる内容だったことが伺える。また「中谷美紀さんがとても難しい役をこれからどう見せてくれるのか楽しみです」(60歳女性)など、好演する中谷美紀の演技も視聴意欲を高めることに成功している。視聴者満足度は3・78(5段階評価)と初回から高満足度の基準3・7を上回る好スタートを切った。

 人気原作の映像化の場合、イメージを損ねると満足度を大きく下げてしまうが、今作は中谷美紀の好演も相まっていい滑り出し。中谷美紀がこれからの展開でもどんな演技を見せていくのか、ミステリーの真相とともに最後まで楽しみたい作品だ。

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2017年10月27日のニュース