14歳藤井四段21連勝 谷川九段唯一の弟子・都成四段を下す 竜2枚で挟み撃ち

[ 2017年6月7日 11:18 ]

<上州YAMADAチャレンジ杯>都成竜馬四段と対局する藤井四段(左)
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 将棋の史上最年少プロ、藤井聡太四段(14)が7日、大阪・関西将棋会館で上州YAMADAチャレンジ杯の対局に臨み、都成竜馬四段(27)に93手で勝ち、デビューからの連勝を21とした。同棋戦は持ち時間20分。勝ち上がれば藤井はこの日最大3局指す。

 戦型は相掛かり模様でスタート。都成の攻めを呼び込みながら棒銀で反撃開始した。竜を作って自陣へ引き寄せ、角金と飛車の2枚換えも敢行。都成陣を竜2枚による上下からの挟み撃ちで圧倒し、次第に優勢を築いていった。

 藤井は午前10時の対局開始より1時間以上早く、8時55分に会場入りした。この日、藤井以外の対局が多かったため、普段は棋士の昼食会場となる和室「水無瀬」で将棋盤と向き合った。

 都成は小学生名人戦での優勝経験があり、三段時代は新人王戦でも優勝。プロ未満の奨励会員が一般棋戦で優勝するのは初めてとして注目された。

 谷川浩司九段唯一の弟子としても知られ、谷川は3日、大阪・MBS1階ちゃやまちプラザで開かれた本社後援「関西将棋まつり」のトークイベントで、「“こんなチャンスはあまりない”と伝えるつもり。(藤井に)勝って有名になると思うくらいの気持ちでやってほしい」と激励していた。

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2017年6月7日のニュース