春団治さんお別れ会に1000人…文枝涙のあいさつ、ざこば号泣

[ 2016年1月27日 08:07 ]

三代目桂春団治さんのお別れの会に訪れた人たち

 上方落語界「四天王」最後の一人で、9日に心不全で亡くなった桂春団治さん(享年85)の「上方落語協会葬 三代目桂春団治お別れ会」が26日、大阪市北区の常設寄席「天満天神繁昌亭」で開かれ、関係者やファンら約1000人が別れを惜しんだ。

 春団治さんの出ばやし「野崎」で始まり、祭壇には70代の高座写真、60代に国立文楽劇場で舞った「わし国」の写真が飾られ、紫綬褒章(1998年)、旭日小綬章(2004年)が飾られた。冒頭に、実行委員長の上方落語協会会長・桂文枝(72)が「10年前、師匠を赤い人力車にお乗せして、繁昌亭までお連れしたのが昨日のことのように思われる。終生、忘れません」とあいさつ。「師匠が協会を支えてくれたおかげ。今度は白い人力車に乗っていつでも遊びにきてください」と涙ながらに感謝の意を述べた。

 また、桂ざこば(68)は「なんで泣くんやろ、大好きや。おっしょはんとはいろんな思い出がぎょうさんある。さよなら。ホンマにお疲れさんでした」と号泣。笑福亭鶴瓶(64)は「もう一度お会いしたかった。50過ぎて本格的に落語をやり始めた時に、師匠にお稽古をお願いしたところ“いやや”と断られました。四天王の思いを少しでも持ってこれからも頑張っていきます」と遺影を前に誓った。一門を代表して筆頭弟子の桂福団治(75)、笑福亭仁鶴(78)、落語協会会長の柳亭市馬(54)らも弔辞を述べた。

 2月12日には大阪市内で関係者による「偲(しの)ぶ会」があり、追悼興行は同15~21日に大阪・道頓堀のDAIHATSU MOVE道頓堀角座で開かれる。

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