山田洋次監督「偉大な俳優 渥美さんと高倉さん」天国で再会を… 

[ 2014年11月19日 05:55 ]

高倉健さんの訃報に山田洋次監督は「気落ちしてしまう」

 日本を代表する俳優、高倉健さんの突然の訃報に、芸能界に衝撃が走った。主演作「幸福の黄色いハンカチ」「遙かなる山の呼び声」でメガホンをとった山田洋次監督は都内で取材に応じ、「気落ちしてしまう。渥美清さんと並ぶ、僕の巡り合った偉大な俳優」と悲痛な表情を見せた。共演した梅宮辰夫(76)や武田鉄矢(65)らもショックを隠せなかった。

 山田監督は都内のスタジオで「今こんなところにいたくないし、何も言いたくない。だが、それは健さんに失礼。無視したみたい」と悲痛な表情で漏らした。

 死後数日がたち、葬儀も終えた後での発表に、自身がメガホンをとった「男はつらいよ」の渥美清さん(96年に68歳で死去)を重ね合わせた。「ひっそりと亡くなられた。周りに迷惑を掛けたくなかったんでしょう」としんみり。「僕も長い映画人生を歩んできたけど、巡り合った偉大な俳優2人は渥美さんと高倉さん。間違いない」と力を込めた。「男はつらいよ」は27年間で48作。健さんとの仕事は映画2本だが、その印象は強烈だった。

 映画史に残る名作で、自身の監督作「幸福の黄色いハンカチ」に、2人が思わぬ再会を果たす場面がある。山田監督は「あの時の情景が、僕の目に浮かんでいます」と名優2人の天国での再会を祈った。

 健さんとの出会いは、その「…黄色いハンカチ」。主演を依頼したやりとりを「非常に鮮烈でした」と思い返した。東京・赤坂の旅館で物語を説明すると、二つ返事で快諾を得た。「当時は珍しいジーンズの上下姿。“僕はきょう、とてもうれしいです”と言うと足早に出て行かれた。あの日のことは忘れられない」と懐かしそうに話した。

 山田監督はこの日、16年公開の監督作「家族はつらいよ」の編集作業を行っており、関係者から健さんの死を知らされた。病気のことは知らず「親しい友人から次回作の準備をしていると聞き、元気だと思っていた」と驚いた。早生まれの健さんと同じ1931年生まれ。「健さんが元気でいるのは、僕の励みだった。いなくなってしまうと…すっかり気落ちしてしまう」と絞り出した。

 闘病生活について「健さんのことだから覚悟して、逍遥(しょうよう、気ままに歩き回る様子)として死なれたのかも」と話した。だがすぐに「こんなこと言うと笑われるかも。たくさん苦しみ、悲しんだかもしれない。その心持ちは分からない」と言い直した。

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