明大野球部初の女性主務・岸上が奮闘中

[ 2024年3月26日 17:06 ]

宗山主将と相談しながら仕事をこなす岸上主務
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 裏方のリーダーに就任して5カ月。明大野球部初の女性主務(チーフマネ)となった岸上さくら(4年=立命館慶祥)は目の回る忙しさの中、笑顔を忘れず奮闘している。連盟関係やOBとの連絡、チーム全体の仕事、それに加えて就活もあり3月の休みはわずか2日。この日も練習は休みでも宗山塁主将(同=広陵)を伴って東京六大学春季リーグ戦用のポスター撮影に都内に向かった。

 「主務の大変さは分かっていましたが想像以上でした。責任感や重圧もありますが、やりがいがありますし、今はチーム力を上げるのにはどうしたらいいかを考えています」

 オープン戦でもベンチに入りスコアをつける。これまで外から試合を見ていたが「ベンチにいると選手の緊張感やいろんな顔が見れて新鮮です。声の出し方一つとっても個性がある。試合で“こうしたらいいのに”と思うと、試合後に宗山が私の思ったことを含めて話してくれるので、やはり宗山はすごいなと思います」とケガで試合に出れなくてもベンチ内で声をかける宗山の眼力に感心する。

 ドラフトの目玉・宗山に対してはマスコミ、スカウトも来場するが広報関係は小池璃子マネ(同=桐生)が、経理は大崎未稀マネ(同=滝)が担当。「本当に同期の2人に助けられている」と岸上は感謝する。岸上を中心にそれを支える2人の女子マネを指して“三人官女”というニックネームもついた。

 早朝に府中市の寮に来るのは大変だが、これまで寮にあった女子マネの更衣室を改造。オープン戦のある日は寮に泊まるなど全力投球で野球部を支える。田中武宏監督が全幅の信頼を置く岸上。4月13日に幕を開ける東京六大学野球、岸上の奮闘はこれからが本番だ。

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