【スポニチスカウト部(7)】横浜商大・松木光 首位打者宣言!「打率4割5分を」 開花の春に

[ 2024年3月26日 06:00 ]

勝負強い打撃でプロ入りを目指す横浜商大・松木(撮影・村井 樹)
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 今秋のドラフト候補となる選手にスポットを当てる「スポニチスカウト部」。アマチュア担当記者の独自目線による能力分析とともに、選手たちの素顔を紹介する。第7回は、横浜商大の松木光内野手(4年)。遊撃手歴はわずか1年だが、自慢の打撃でアピールし、プロ入りを目指す。

 侍ジャパンにも飛び級で選出された明大の世代No・1ショート・宗山塁(4年)。その姿に憧れ、いつかは同じステージで戦うことを目標に掲げる松木は「まだまだレベルは違うけど、目標は自分もプロです」と力強く誓った。

 小1で野球を始めてから本職はずっと三塁手だった。しかし、「プロを目指す上で注目されることも大事だなと。そういう覚悟も持って挑戦することにしました」と昨年から遊撃に挑戦。最初は併殺プレー時の二塁への入り方もうまくいかなかったが「同期のショートに聞いたり、自主練の時間は全部守備練習に充てて一から覚えました」と基礎的な動きから徹底的に叩き込んだ。

 落ちる球に対応するため、大学から取り入れたすり足の打撃フォームもようやく開花。3年春には打率・340で打点賞(13打点)を獲得し、一発もある勝負強い打撃はプロからも評価が高い。さらにアピールを続けていくため「春はまず、打率4割5分を打って首位打者を獲得する」と今年に懸ける思いを明かした。

 どうしても越えたい壁もある。チームは現在3季連続リーグ2位で、この間、リーグ王者に君臨しているのが桐蔭横浜大。最終週では毎回、ライバルの胴上げを目の当たりにしており「ずっと優勝の瞬間を見てきたのでもう見たくないですね」。春はリーグ制覇すれば全日本大学野球選手権への出場権も獲得できるからこそ、「去年は古謝さんが全国で活躍して1位でプロ(楽天)へ行った。自分も全国の舞台で活躍してアピールしたい」と今春への思いは強い。

 今秋のドラフトで同じ野手では間違いなく宗山への注目が高まる。今はライバルとも呼べないほど実力差があると言うが、「いつかはプロもそうだが同じようにジャパンにも入りたい」と松木。花開くことを信じ、今は努力を懸命に重ねていく。(村井 樹)


 ≪3DKで2人暮らし“相棒”井原もエール≫ 松木には高校からのチームメートで大学4年間をともに過ごす“相棒”がいる。「たくさん感謝しています」と松木が語るのが右腕・井原(4年)だ。3DKのアパートを借り、普段は料理を一緒にするほど仲がいい。松木が得意なオムライスを振る舞うことも多く「お弁当も作ってあげていました」と笑み。井原はプロから注目される存在になった相棒へ「絶対にプロに行ってほしい。そのためにこの一年はしっかり支えます」とエールを送った。

 ☆球歴 南鳩ケ谷小1年から野球を始めた。西武台(埼玉)では1年秋から三塁のレギュラーで高校通算11本塁打。横浜商大では1年春にリーグ戦デビュー。憧れの選手はソフトバンク・柳田

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