大谷翔平 違法賭博問題の中「言葉では言い表せない感覚で過ごした」「切り替えは難しいけどまたスタート」

[ 2024年3月26日 07:29 ]

水原一平通訳の違法賭博問題を受け、声明を発表する大谷翔平(C)Jon SooHoo/LA Dodgers
Photo By 提供写真

 ドジャース・大谷翔平投手(29)は25日(日本時間26日)、ドジャースタジアムで専属通訳だった水原一平氏(39)の違法賭博問題を受け会見を行い、声明を発表した。

 水原氏の解雇が発表されて以降、初めての大谷の肉声。会見30分前には、会見場の入り口に報道陣の長蛇の列ができた。報道陣の数は73人を数えた。大谷は「僕も話したかったので、嬉しく思います」と切り出し「信頼していた方で、悲しいし、ショックです」と心情を吐露した。

 会見の冒頭、大谷自ら「みなさん、来ていただいてありがとうございます。僕も話したかったのでうれしく思っていますし、チームの関係者の皆さん、ファンの皆さんもここ1週間くらい厳しい1週間だったと思いますけど、みなさんも含めて我慢とご理解をしていただいたのがありがたいと思っています。まず僕自身も信頼していた方の過ちを悲しくというか、ショックと感じています」と話した。

 また、会見の最後には「正直ショックという言葉が正しいと思わないですし、それ以上の、んー…言葉では表せないような感覚でこの1週間ぐらいはずっと過ごしてきましたので、今はそれを言葉にするのは難しいなと思っています」と現在の心境を説明。続けて「ただ、シーズンも本格的にスタートするので、ここからは弁護士の方々にお任せしますし、僕自身も警察当局の捜査に全面的に協力したいなと思っています」と話した。

 シーズンに向けては「気持ちを切り替えるのは難しいですけど、シーズンに向けてまたスタートしたいですし、今日話をできて良かったと思っているので、今日はこれがお話できるすべてなので、質疑応答はしませんがこれからさらに進んでいくと思います。以上です。ありがとうございました」と締めくくった。

 水原氏は違法ブックメーカーに巨額の借金があり、大谷の口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が送金された。水原氏はスポーツ専門局ESPNの取材に、当初は大谷自らがパソコンを操作して借金の肩代わりをしてくれたと証言していたが、その後に撤回して「全て自分が犯した過ち」と大谷の関与を否定していた。

 大リーグ機構(MLB)は疑惑の全容解明に向けて正式に調査を開始したと発表。大谷の代理人サイドは法執行機関に捜査を要請し、国税庁に当たる内国歳入庁(IRS)も捜査している。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年3月26日のニュース