【センバツ】山梨学院 山梨県勢初の甲子園制覇 決勝打の星野「早い展開で林を援護しようと」

[ 2023年4月1日 16:37 ]

第95回選抜高校野球大会決勝   山梨学院7-3報徳学園 ( 2023年4月1日    甲子園 )

<山梨学院・報徳>5回1死二塁、山梨学院・星野は左前適時打を放つ(撮影・平嶋 理子)
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 決勝が行われ、2年連続6回目出場の山梨学院が6年ぶり22回目出場の報徳学園と対決。7-3で勝利し、春夏を通じて山梨県勢初の甲子園優勝を果たした。

 先発のエース右腕・林は初回から3回までは無失点。4回に連打と犠打で1死二、三塁にボークで先制を許した。なおも1死三塁に6番・西村の中前適時打でさらに1点を失った。

 打線は5回に1死一塁から8番・林の左越え二塁打で1死二、三塁とすると、伊藤の左前2点適時打で同点。なおも徳弘の中前打から1死一、二塁とすると、星野の左前適時打で勝ち越した。続く岳原に右中間2点適時二塁打、5番・佐仲にも左翼への2ランが飛び出し、この回一気に打者一巡となる10人で今大会チーム1号を含む6安打を集中させ7点を奪った。

 林は制球力を生かした投球で5回から7回まで無失点。8回には連打から4番・石野の一ゴロの間に1点を失ったが、9回も抑えて今大会6試合で4度目となる完投勝利。118球、6安打、3三振、2四球、3失点だった。

 また、開幕戦勝利から決勝進出は16年の智弁学園以来7年ぶり、5勝しての決勝進出はセンバツ史上初だった。

 決勝打を放った星野は「やっぱり5回で林を援護するって思いで。昨日の広陵戦は(逆転が)9回で苦しかったんですけど、(きょうは)早い展開で林を援護しようと思って、甘い球を打っていこうと思って打ちました」と打席に立った際の思いを明かした。打ったのは「チェンジアップの低めのボール」で狙っていたかと聞かれると、「いや、狙ってなかったんですけど、2ストライクに追い込まれたら相手のピッチャーもいいピッチャーなんで、なかなか打つことはできないなと思ったんで。2ストライクになる前に打てるボールが来たら打とうと思ってました」と振り返った。

 今大会は声出し応援が可能となった中での戦いとなったが「テレビで見てたのが実際には本当に凄くて、緊張もあったんですけど、それよりもこんなところで試合ができるっていう、なんか、楽しかったです」と笑顔。「チームは勝つことっていうか、優勝するとかそんなことじゃなくて、とにかくチャレンジャー精神で、自分たちの野球をやるってことだけを意識してやってたんで、その分、緊張はほかのチームよりなかったと思います」と話した。

 5回には吉田健人部長からげきが飛んだというが、「自分たちも林が凄く頑張ってるのに、全然援護できてなかった部分もあったので、その面ではもう一回まとめてくれて打席に立てました」と話した。

 主将の進藤は「点を取られることは覚悟してたので先に取られても焦ることはなかった。最後までくらいついていこうと思って戦った結果が優勝につながったと懐います」と充実の表情。「本当に幸せでした。夏までは走攻守全てレベルアップして世代ナンバーワンショートを目指してやっていきたい」と前を見据えた。

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