ソフトB・大関 横綱投球!お立ち台で「凄い気持ちいいですね」 初の開幕投手で堂々7回2安打零封

[ 2023年4月1日 06:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―0ロッテ ( 2023年3月31日    ペイペイD )

<ソ・ロ>ファンとタッチを交わす大関(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 ソフトバンク・大関が圧巻の投球で自身初の開幕投手の大役を果たした。7回を2安打無失点に抑え、6回1死までは完全投球。球団の育成出身の投手として21年の石川以来となる開幕戦白星を手にし、「凄い気持ちいいですね」とお立ち台で表情を崩した。

 序盤から快調なペースで三振の山を築いていった。最速152キロの直球、落差あるフォーク、スライダーを武器に4回までに3者連続を含む7奪三振。7回に無死一、二塁のピンチを背負ったが、井上をフォークで遊ゴロ併殺に抑え、さらに2死一、三塁では安田を渾身(こんしん)の147キロ直球で左飛に料理。「続投させてもらって奮い立った。チームが勝ったので100点」と満点をつけた。

 昨年8月に左精巣がんの摘出手術を受けて離脱し、「この先どうなっていくんだろうと考えた」。静養期間中のある日、自宅近くの公園で一人ボールを握りしめた。湧き上がってきたのは「自分は野球でいくしかない」という強い気持ちだった。

 「プレッシャーも正直あったけれど、直前になって投げたいという気持ちになった。そういうワクワク感があった」。マウンドの上で表現したのは投げられる喜び。熱い思いは不安や重圧にも打ち勝った。(森 寛一)

続きを表示

2023年4月1日のニュース